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未経験からエンジニアになるのは難しいのか?実体験から解説【22卒文系エンジニア】

Contents
  1. 未経験からエンジニアを目指す人が増えている理由
  2. 未経験からエンジニアになることの実際の難しさ
  3. 未経験からエンジニアになれる現実的な可能性
  4. 未経験からエンジニアを目指す際の具体的なステップ
  5. 未経験からエンジニアを目指す人が知っておくべき現実
  6. 私の体験:法学部出身からシステムエンジニアになるまで
  7. まとめ:未経験からエンジニアを目指す方へのメッセージ

未経験からエンジニアを目指す人が増えている理由

近年、未経験からエンジニアを目指す人が急増しています。

IT業界の需要拡大や平均年収の高さ、リモートワークのしやすさなど、魅力的な条件が注目されているからでしょう。

しかし、実際に未経験からエンジニアになることは難しいのでしょうか?

「プログラミングの経験がない」「理系出身ではない」という不安を抱える方も多いと思います。

私自身、地方の私立大学法学部出身でありながら、新卒でIT企業に入社し、システムエンジニアとして3年間働いてきました。

この記事では、未経験からエンジニアを目指す方に向けて、実際の難しさとそれを乗り越えるためのアドバイスをお伝えします。

未経験からエンジニアになることの実際の難しさ

未経験からエンジニアを目指す上で、どのような難しさがあるのかを具体的に見ていきましょう。

技術的な壁:プログラミングスキルの習得

未経験からエンジニアを目指す上で最も高い壁は、プログラミングスキルの習得でしょう。

プログラミング言語の文法やアルゴリズムの理解、開発環境の構築など、学ぶべきことは山積みです。

私が新卒入社した際も、JavaやSQL、HTMLなど複数の言語を同時に学ぶ必要があり、最初は頭がパンクしそうになりました。

特に論理的思考や抽象的な概念の理解が求められるため、文系出身者にとっては馴染みのない思考法を身につける必要があります。

また、エラーメッセージを読み解く力や、デバッグのテクニックなど、教科書だけでは学べない実践的なスキルも必要となります。

知識の広さと深さ:常に学び続ける必要性

エンジニアの仕事は技術の進化が早く、常に新しい知識を吸収し続ける必要があります。

クラウド技術、セキュリティ、フレームワークなど、覚えるべき用語や概念は膨大です。

私が担当している社内システムの保守運用でも、レガシーシステムからクラウドへの移行など、新しい技術に対応するための学習が欠かせません。

業務時間外でも自己学習の時間を確保する必要があり、学習意欲を持続させることも大きな課題です。

技術書を読んだり、オンライン講座を受講したりと、継続的な学びが求められるのがエンジニアという職業の特徴です。

心理的な壁:挫折感と自己効力感の維持

未経験からエンジニアを目指す過程では、心理的な壁にぶつかることも少なくありません。

プログラムがうまく動かない、エラーの原因がわからないなど、挫折感を味わうことは日常茶飯事です。

私も入社当初は、周囲のエンジニアとの知識やスキルの差に圧倒され、自分に向いていないのではないかと悩んだことがあります。

また、「インポスター症候群」と呼ばれる、自分はエンジニアとして不適格ではないかという不安に悩まされる方も多いです。

このような心理的な壁を乗り越えるためには、小さな成功体験を積み重ねることと、長期的な視点を持つことが重要です。

就職・転職における壁:未経験者への厳しい目

未経験でエンジニアとして就職や転職をする際にも、いくつかの壁があります。

多くの企業では実務経験者を優先する傾向があり、未経験者にはハードルが高く設定されていることがあります。

私は新卒採用で約10社受けて1社のみ内定をいただきましたが、未経験者を積極的に採用する企業を見つけることが重要だと感じました。

また、特に転職市場では、即戦力が求められることが多く、未経験者はポートフォリオなどで自分のスキルをアピールする必要があります。

競争率も高いため、他の応募者との差別化を図ることも大切です。



未経験からエンジニアになれる現実的な可能性

上記の難しさを挙げてきましたが、実際には未経験からエンジニアになることは十分に可能です。

私自身の経験や周囲のエンジニアの例を見ても、様々なバックグラウンドを持つ人がエンジニアとして活躍しています。

新卒採用の場合:会社選びが重要

新卒であれば、会社を選ばなければエンジニアへの道は開かれています。

私の場合、法学部出身でプログラミング経験はありませんでしたが、ワークライフバランスを重視した企業選びをして、大手グループのIT企業に入社できました。

新卒採用では、即戦力よりもポテンシャルや学習意欲を評価する企業も多いため、未経験でも挑戦する価値は十分にあります。

特にSESやSIer、大手企業のIT部門などは、未経験者向けの研修制度が充実している場合が多いです。

研修期間中に基礎から学べる環境があるかどうかは、入社前に確認しておくと良いでしょう。

転職組の実例:多様なバックグラウンドからの転身

私のチームには、営業職からエンジニアに転身した方や、銀行員からエンジニアに転職した方、さらには役者からエンジニアになった方もいます。

このように、様々なバックグラウンドからエンジニアへの転職は実際に起こっています。

ただし、こうした転職に成功している方々は、総じて有名大学出身者が多い印象です。(学歴もあるし、普通に頭がいい)

学歴がエンジニア転職の絶対条件ではありませんが、特に未経験の場合は一定のアドバンテージになる可能性があります。

しかし、学歴よりも重要なのは、自主的な学習や実績の積み重ねです。

実務未経験を補うための取り組み

実務経験がなくても、独学やスクールでの学習、個人開発などで技術力をアピールすることは可能です。

GitHubでコードを公開したり、技術ブログを書いたり、ポートフォリオサイトを作成したりすることで、自分のスキルを可視化できます。

また、プログラミングコンテストやハッカソンへの参加経験も、技術力の証明になります。

未経験から転職に成功した方の多くは、こうした自主的な取り組みを通じて、実務経験の不足を補っています。

学習意欲と実践的なスキルをアピールできれば、未経験からでもエンジニアになる道は開けるでしょう。

未経験からエンジニアを目指す際の具体的なステップ

未経験からエンジニアを目指すには、計画的なアプローチが重要です。

私の経験と周囲のエンジニアの事例から、効果的なステップを紹介します。

学習計画:何をどの順番で学ぶべきか

未経験からエンジニアを目指す際は、基礎からステップアップしていくことが重要です。

まずはHTMLやCSS、JavaScriptなどのWeb基礎から始めると、目に見える形で成果を感じられるためモチベーションが維持しやすいです。

私の場合、新入社員研修ではJavaの基礎から学び始め、その後SQLやフレームワークへと進んでいきました。

学習リソースとしては、Progate、Udemy、ドットインストールなどのオンライン学習サービスが初心者に適しています。

また、書籍であれば「プログラミング入門者向けの本」から始め、徐々に専門的な内容に進むと良いでしょう。

学習の順序としては、基本的なプログラミング言語→データベース→フレームワーク→開発ツール(Git等)という流れがおすすめです。

ポートフォリオ作成:実力を証明する作品づくり

学習が進んだら、自分のスキルを証明するためのポートフォリオ作成に取り組みましょう。

簡単なWebサイトやアプリケーションでも、自分で作り上げた作品があることは大きなアピールポイントになります。

私の同期には、入社前に自作のポートフォリオサイトを作成していた人がおり、面接でも高評価だったそうです。

ポートフォリオは、自分が興味を持てる分野や、将来携わりたい業界に関連したものを選ぶと良いでしょう。

例えば、ECサイトに興味があれば簡易的なショッピングサイト、データ分析に興味があれば可視化ツールなど、目指す方向性に合わせた作品を作ることをおすすめします。

また、GitHubで公開することで、コード管理の経験も示すことができます。

効果的な就活・転職活動のポイント

未経験からエンジニアを目指す就活や転職活動では、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

まず、未経験者を積極的に採用している企業をリサーチすることから始めましょう。

私の場合、新卒採用では研修制度が充実している企業を中心に応募し、約10社の面接を受けました。

面接では、技術的なスキルだけでなく、学習意欲や柔軟性、コミュニケーション能力もアピールすることが大切です。

また、未経験ながらも独学で学んだ内容や、作成したポートフォリオについて具体的に説明できるよう準備しておきましょう。

エージェントサービスも未経験者にとっては心強い味方になるため、複数のエージェントに登録することをおすすめします。

入社後の学習継続:成長し続けるために

エンジニアとして入社した後も、学習を継続することが非常に重要です。

私は入社後も業務時間外に技術書を読んだり、オンラインコースで新しい技術を学んだりする習慣をつけています。

また、社内の勉強会や外部のエンジニアコミュニティに参加することで、最新の技術動向をキャッチアップしています。

特に最初の1-2年は吸収できることが多いため、積極的に質問したり、先輩のコードレビューを受けたりすることが大切です。

入社直後は業務についていくだけで精一杯かもしれませんが、少しずつでも自己学習の時間を確保することをおすすめします。



未経験からエンジニアを目指す人が知っておくべき現実

未経験からエンジニアを目指す際には、理想と現実のギャップを理解しておくことも重要です。

就職・転職前に知っておくべき現実についてお伝えします。

給与・待遇の現実:初任給は期待ほど高くないことも

エンジニアは高収入というイメージがありますが、未経験からのスタートでは初任給は期待ほど高くないことが多いです。

私の場合、都内大手グループの子会社でしたが、初任給は一般的な大手企業の新卒と同程度でした。

特にSESやSIerでは、未経験者の初任給は他業種と大きく変わらないケースが多いです。

ただし、スキルアップに応じて昇給のペースは比較的早く、3年目になると同年代の平均よりも高い年収になることも珍しくありません。

転職の場合も、未経験では年収ダウンを覚悟する必要があるケースもあります。

給与面だけでエンジニアを目指すのであれば、現実とのギャップに失望する可能性があることを理解しておきましょう。

業務内容の現実:華やかな開発ばかりではない

エンジニアの仕事は、新しい機能を開発するばかりではありません。

私のように保守運用を担当するエンジニアも多く、既存システムのバグ修正やマニュアル作成など地味な作業も多いです。

特に未経験からの入社では、最初は簡単な修正作業や検証作業から始まることが一般的です。

また、コーディング以外にも、要件定義や設計、テスト、ドキュメント作成など、多岐にわたる業務があります。

華やかな開発ばかりをイメージしていると、実際の業務とのギャップに苦しむこともあるため、現実的な業務イメージを持つことが大切です。

学習負担の現実:業務外での自己学習は必須

エンジニアとして成長するためには、業務時間外での自己学習が欠かせません。

新しい技術や言語を学ぶためには、平日の夜や週末に時間を確保する必要があることも多いです。

私も平日は1-2時間、週末はまとまった時間を使って学習する習慣をつけています。

また、書籍代やオンライン講座の費用など、学習にかかる経済的コストも考慮する必要があります。

「仕事が終わったら完全にオフにしたい」という方にとっては、この継続的な学習負担が想像以上に重く感じることがあります。

エンジニアは学び続ける職業であることを理解した上で、自分のライフスタイルと両立できるかを考えることが重要です。

職場環境の現実:チームや会社による差が大きい

エンジニアの職場環境は、チームや会社によって大きく異なります。

私はワークライフバランスの良い会社に入れましたが、同じIT業界でも残業が多い企業や、逆にフレックスやリモートワークが充実している企業など様々です。

また、チーム内の雰囲気や教育体制も千差万別で、質問しやすい環境かどうかは成長速度に大きく影響します。

さらに、使用する技術やツールも会社によって異なるため、最新技術に触れられるかどうかは配属先次第という側面もあります。

入社前にクチコミサイトを見たりや社員の話を聞くなどして、職場環境をできるだけ具体的にイメージしておくことが重要です。

私の体験:法学部出身からシステムエンジニアになるまで

ここからは、私自身の体験をもとに、未経験からエンジニアになるまでの道のりを具体的にお伝えします。

就職活動:なぜIT業界を選んだのか

私は地方の私立大学法学部(偏差値45程度)を卒業し、IT業界に進みました。

元々コンピュータに興味はあったものの、大学時代はプログラミングの経験は皆無でした。

就職活動では、ワークライフバランスを最重視し、残業が少なく、働きやすい環境の企業を探していました。

IT業界を選んだ理由は、将来性の高さと、リモートワークなど働き方の柔軟性にあります。

約10社のIT企業の面接を受け、最終的に都内大手グループの子会社1社から内定をいただきました。

面接では、プログラミングの経験はないものの、論理的思考力と学習意欲をアピールしたことが功を奏したと思います。

入社後の研修:基礎からのスタート

入社後は約3ヶ月間の新入社員研修があり、プログラミングの基礎から学びました。

Javaの基礎文法から始まり、SQLやHTML/CSS、フレームワークの使い方まで、幅広く学習しました。

最初は全くの未経験だったため、理解に苦労することも多かったです。

特に抽象的な概念や、エラーメッセージの読み方など、独学では難しい部分もありました。

しかし、同期と助け合いながら、少しずつプログラミングの基礎を身につけていくことができました。

研修中に簡単なWebアプリケーションを作成する課題もあり、チームでの開発経験も積むことができました。

配属後の苦労:現場での学びと成長

研修を終えて実際の現場に配属されると、多くの苦労がありました。

私は親会社の社内システムの保守運用チームに配属され、既存システムの改修やバグ修正を担当することになりました。

最初は用語の理解すら難しく、先輩の会話についていくのがやっとという状態でした。

また、研修で学んだ内容と実際の業務で使う技術にギャップがあり、再び一から学び直すことも多かったです。

特に苦労したのは、大規模なレガシーシステムの全体像を理解することでした。

ドキュメントを読み込み、先輩に質問し、少しずつシステムの構造を理解していきました。

最初の半年は自分の無力さに落ち込むことも多かったですが、小さなタスクを一つずつこなしていくうちに自信がついてきました。

4年目の現在:未経験から成長した実感

入社から3年が経過した現在、未経験からスタートした自分がエンジニアとして成長した実感があります。

今では担当システムの改修や機能追加を任されるようになり、後輩への指導も行うようになりました。

技術的には、JavaやSQL、フレームワークの使い方がスムーズになり、新しい技術にも抵抗なく取り組めるようになりました。

また、システム全体を俯瞰して考える力や、問題解決のアプローチ方法も身についてきたと感じています。

業務外でも技術ブログを読んだり、ハンズオンセミナーに参加したりと、積極的に学び続ける習慣が身についたことも大きな変化です。

未経験からのスタートでしたが、日々の学びの積み重ねで、確実にエンジニアとしての基盤ができつつあると感じています。



まとめ:未経験からエンジニアを目指す方へのメッセージ

最後に、未経験からエンジニアを目指す方へのメッセージをまとめます。

難しさを乗り越えるために大切なこと

未経験からエンジニアを目指す道は決して平坦ではありませんが、乗り越えられない壁ではありません。

重要なのは、小さな目標を設定して着実に達成していくこと、そして挫折しても諦めない粘り強さです。

技術的な壁に直面したときは、問題を細分化して一つずつ解決していく姿勢が大切です。

また、一人で抱え込まず、先輩や同僚に質問したり、オンラインコミュニティを活用したりすることも重要です。

私自身、未経験からの道のりで何度も壁にぶつかりましたが、諦めずに続けることで乗り越えてきました。

難しさを感じたときこそ、成長のチャンスだと捉える前向きな姿勢を持ちましょう。

未経験者が活かせる強み

未経験からエンジニアを目指す方には、技術面以外でも活かせる強みがあります。

例えば、前職での経験や専門知識は、特定の業界向けのシステム開発で役立つことがあります。

私の場合、法学部出身という背景から、契約関連のシステム改修で法的知識が役立ったこともありました。

また、エンジニアとして重要なのは技術力だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力、ビジネス視点なども含まれます。

未経験者は「白紙の状態」ではなく、これまでの人生で培ってきたスキルや視点を持っています。

それらの強みを活かしながら、技術を習得していくというアプローチが効果的です。

エンジニアとしてのキャリアパス

未経験からエンジニアになった後も、様々なキャリアパスが考えられます。

技術を極めるスペシャリスト路線、プロジェクトマネジメント路線、起業・フリーランス路線など、選択肢は多岐にわたります。

私の場合は、今後数年はシステムエンジニアとして経験を積み、将来的にはより専門性の高い分野にシフトしたいと考えています。

未経験スタートであっても、継続的な学習と実践を通じて、10年後、20年後も通用するエンジニアになることは十分可能です。

長期的な視点を持ち、自分が目指す方向性を見据えながら、日々の学習と業務に取り組むことが大切です。

最後に:一歩踏み出す勇気

未経験からエンジニアを目指すことは、確かに難しい挑戦かもしれません。

しかし、難しいからこそ価値があり、乗り越えた先には大きな可能性が広がっています。

私自身、法学部出身の未経験者からスタートし、悩みながらも3年間エンジニアとして働いてきました。

振り返ってみれば、一歩踏み出す勇気があったからこそ、今の自分があります。

エンジニアの道は決して楽ではありませんが、学び続ける姿勢と挑戦する勇気があれば、未経験からでも充実したキャリアを築くことができます。

最初の一歩を踏み出す勇気を持ち、着実に前進していってください。

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