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IT資格はいる?いらない?現役エンジニアがIT資格の価値を解説【22卒エンジニア】

IT業界における資格の価値とは?現役エンジニアの体験から

IT業界では「資格はいらない」という声をよく耳にします。

実務経験や実践的なスキルが重視される傾向が強いのは確かです。

私自身、IT企業で3年間システムエンジニアとして働いていますが、特に資格を持たずに仕事をしています。

それでも日々の業務をこなし、キャリアを積んできました。

しかし、本当にIT資格はいらないのでしょうか?

この記事では、IT資格の必要性について、現場で働く25歳システムエンジニアの視点から考察します。

資格取得を検討している方や、IT業界でのキャリアを考えている方に参考になれば幸いです。

IT資格が「いらない」と言われる主な理由

IT業界で資格がいらないと言われる背景には、いくつかの理由があります。

実際の現場の声を踏まえながら、IT資格が不要とされる理由を見ていきましょう。

実務経験の方が評価される傾向

IT業界では、資格よりも実際のプロジェクト経験や成果物が重視されることが多いです。

特に中堅以上のエンジニアになると、「何ができるか」が「どんな資格を持っているか」よりも重要視されます。

私の職場でも、入社時に資格の有無はほとんど話題にならず、面接ではこれまでの経験や技術的な質問などがあるくらいでした。

実際のシステム開発や運用では、教科書的な知識だけでは対応できない問題が日常的に発生します。

そうした状況で求められるのは、資格試験の知識よりも問題解決能力や応用力です。

技術の進化スピードに資格が追いつかない

IT技術は非常に速いスピードで進化しています。

特にクラウドやAI、コンテナ技術などの最新分野では、資格の内容が実務で使われる技術に追いつかないことがあります。

資格試験の内容が策定され、教材が作られ、試験が実施される頃には、すでに現場では新しい技術が使われ始めていることも珍しくありません。

私が担当している社内システムの保守運用でも、クラウド移行やマイクロサービス化など、教科書には載っていない最新の課題に日々取り組んでいます。

こうした最新技術は、資格よりもハンズオン形式の研修や実践的な経験を通じて学ぶことが多いです。

資格取得と実務能力の乖離

IT資格の試験内容と実際の業務内容に乖離があることも、「資格はいらない」と言われる理由の一つです。

試験では理論的な知識が問われることが多いですが、実務では具体的な問題解決能力やコミュニケーション能力など、試験では測れない能力が必要になります。

例えば、私が担当している保守運用では、システムの不具合が発生したときに素早く原因を特定し、関係者と連携して対応策を考える能力が重要です。

こうした能力は資格試験では測りにくいものです。

また、資格を多く持っていても実務経験が少なければ、「ペーパードライバー」と呼ばれることもあります。

独学やオンライン学習の普及

近年では、Udemyや Courseraなどのオンライン学習プラットフォームが普及し、独学で技術を習得することが容易になっています。

GitHubなどでコードを公開したり、技術ブログを書いたりすることで、資格がなくても自分のスキルをアピールできる環境が整ってきました。

私も業務で必要な知識は、書籍やオンライン講座、技術ブログなどを活用して独学で身につけることが多いです。

技術力を証明する手段が多様化したことで、資格の相対的な価値が低下している面もあります。



実は役立つ!IT資格が評価される場面

ここまでIT資格が「いらない」と言われる理由を見てきましたが、実際には資格が評価される場面も少なくありません。

私自身は資格を持っていませんが、資格があった方が良いと感じる場面も多々あります。

就職・転職時の選考で有利に働く

特に新卒や未経験からIT業界に入る場合、資格は技術への関心や学習意欲をアピールする有効な手段となります。

転職市場では、同じ経験年数であれば資格保有者が優遇されることもあります。

私の同期入社の中で早期に昇進した人は、基本情報技術者試験やAWS認定ソリューションアーキテクトなどの資格を持っている人が多いです。

履歴書に記載できる資格があれば、少なくとも書類選考や一次面接では有利に働くことが多いでしょう。

特に大手企業やSIerでは、資格保有者を積極的に評価する傾向があります。

スキルの客観的な証明になる

IT資格は、特定の分野における知識やスキルを客観的に証明するものとして機能します。

例えば、AWS認定資格を持っていれば、AWSの基本的な知識と操作スキルがあることが公式に認められます。

私が担当しているプロジェクトでも、クラウド移行の際にAWS認定資格を持つ同僚が重要な役割を担いました。

資格があることで、自分の専門性や強みを明確にアピールできるのは大きなメリットです。

特に経験が浅い若手エンジニアにとって、資格は自分のスキルを証明する有効な手段となります。

社内評価や報酬アップにつながる

多くのIT企業では、資格取得に対して報奨金や手当を支給する制度を設けています。

私の勤務先でも、情報処理技術者試験の合格者には報奨金が支給され、特定の資格を保有していると月々の手当がつく制度があります。

また、人事評価の際に資格取得が加点要素となることも少なくありません。

特に日本の大手企業やSIerでは、資格取得を奨励する文化が根強く残っています。

キャリアアップや昇給を考えるなら、会社が評価する資格の取得は有効な戦略と言えるでしょう。

体系的な知識の習得につながる

資格試験の勉強を通じて、専門分野の知識を体系的に学ぶことができるのも大きなメリットです。

実務では担当する範囲の知識しか得られないことが多いですが、資格の勉強ではより広い視野で技術を学ぶことができます。

私は業務で必要に迫られて断片的に知識を得ることが多いですが、資格を持つ同僚は体系的な知識を持っているため、新しい技術の習得も早い印象があります。

また、勉強のプロセスで得た知識は、思わぬ場面で役立つことがあります。

資格取得のための学習は、長期的なキャリア形成の基盤となる可能性があります。

IT資格の中でも特に価値が高いと言われるもの

IT資格の中には、業界で特に評価が高く、取得する価値が大きいものがあります。

実際に現場で役立つスキルを証明できる資格を中心に紹介します。

クラウド関連の認定資格

クラウドコンピューティングは現代のIT業界の中心的な技術となっており、関連する認定資格の価値は高いです。

特にAWS認定ソリューションアーキテクト、Google Cloud認定資格、Microsoft Azure認定資格などは、現場での需要が非常に高くなっています。

私の職場でも、クラウド移行プロジェクトが進行中であり、これらの資格を持つエンジニアは重宝されています。

クラウドサービスは常に進化しているため、認定資格も定期的に内容が更新され、最新の技術動向を反映しています。

これらの資格は実践的な知識を問う内容が多く、実務との関連性も高いため、「いらない資格」とは言い難いでしょう。

情報処理技術者試験(特に応用情報技術者以上)

日本のIT業界では、情報処理技術者試験が長年にわたって基準となる資格として認知されています。

特に応用情報技術者試験以上の上位資格は、幅広いIT知識と一定の実務経験を持つことの証明になります。

私の会社でも、システムアーキテクトやプロジェクトマネージャなどの上位資格保有者は評価が高く、重要なポジションに就いていることが多いです。

また、国家資格であるため信頼性が高く、特に日本企業での評価は安定しています。

IT業界でのキャリアを長く考えるなら、取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。

セキュリティ関連の資格

情報セキュリティの重要性が高まる中、CISSP(情報システムセキュリティ専門家認定資格)やCISM(公認情報セキュリティマネージャー)などのセキュリティ関連資格の価値も上昇しています。

サイバーセキュリティの脅威が増大する現代では、セキュリティ専門家の需要は常に高く、これらの資格は専門性の証明として有効です。

私の担当している社内システムでも、セキュリティインシデントへの対応が重要な業務の一つとなっています。

セキュリティ関連の資格は取得難易度が高いものが多いですが、その分だけ市場価値も高くなります。

特にセキュリティ分野でキャリアを築きたい方には、これらの資格取得をお勧めします。

プロジェクトマネジメント関連の資格

技術だけでなく、プロジェクト管理能力を証明するPMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)やアジャイル関連の認定資格も価値が高いです。

キャリアの後半では技術だけでなくマネジメント能力も問われるようになるため、こうした資格は長期的なキャリア形成に役立ちます。

私の上司はPMP資格を持っており、複雑なプロジェクト管理を効率的に行う手法に長けています。

技術とマネジメントの両方のスキルを持つエンジニアは、IT業界で重宝される存在です。

将来的にリーダーやマネージャーを目指す方は、これらの資格も視野に入れると良いでしょう。



IT資格を持たずにキャリアを築く方法

私自身は特に資格を持たずにIT業界で3年間働いてきましたが、それでもキャリアを築くことは可能です。

資格に頼らずにIT業界でスキルをアピールする方法を紹介します。

ポートフォリオやGitHubでの実績作り

実際に作ったシステムやアプリケーションをポートフォリオとしてまとめたり、GitHubで公開したりすることで、実践的なスキルをアピールできます。

私も業務外の時間に個人プロジェクトを進め、GitHubにコードを公開することで自分のスキルを証明するよう心がけています。

採用担当者にとって、実際のコードを見ることができるのは、資格証明書よりも説得力のある場合が多いです。

特にWeb開発やモバイルアプリ開発など、成果物が形になりやすい分野では有効な方法です。

オープンソースプロジェクトへの貢献も、技術力をアピールする良い手段となります。

技術ブログやQiitaでの情報発信

技術ブログやQiitaなどのプラットフォームで情報発信することで、自分の知識や経験を共有し、技術コミュニティでの存在感を高めることができます。

私も時間を見つけては技術ブログを更新し、業務で得た知見を共有するようにしています。

記事の質や量が蓄積されていけば、それ自体が一つのポートフォリオとなり、技術力の証明になります。

また、情報発信を続けることで、自分自身の理解も深まるという副次的な効果もあります。

技術記事の執筆は、コミュニケーション能力のアピールにもつながります。

勉強会やコミュニティへの参加

技術勉強会やIT系コミュニティへ積極的に参加し、人脈を広げることも重要です。

IT業界では「知っている人」からの紹介で転職や案件獲得につながることも多いため、コミュニティ活動は大きな意味を持ちます。

私も都内で開催されるエンジニア向けの勉強会に参加し、同業者とのネットワークを広げています。

登壇者として知識を共有したり、質問や議論に積極的に参加したりすることで、存在感を示すことができます。

コミュニティ活動を通じて、最新の技術動向をキャッチアップすることも可能です。

実務経験の質を高める

日々の業務に真摯に取り組み、実務経験の質を高めることが最も基本的かつ重要なアプローチです。

一つのプロジェクトでも、多様な役割を経験したり、難しい課題に挑戦したりすることで、スキルの幅と深さを育てることができます。

私は社内システムの保守運用を担当していますが、単なる運用だけでなく、改善提案や新機能の設計にも積極的に関わるようにしています。

また、業務の中で得た知識や経験を体系的にまとめ、次のステップにつなげる意識も大切です。

実務での成功体験や課題解決のストーリーは、面接などで非常に説得力のあるアピールポイントになります。

私が考える理想的なIT資格の活用法

資格を持っていない私ですが、これまでの経験や職場の同僚の話などから聞いて、理想的なIT資格の活用法について考えています。

資格取得を検討している方への参考になれば幸いです。

キャリアの節目で必要な資格を取得する

すべての資格をむやみに取得するのではなく、キャリアの節目で必要な資格を選択的に取得するのが効率的です。

例えば、IT業界への転職を考えているなら基本情報技術者試験、クラウド案件に携わりたいならAWS認定資格というように、目的に合わせた資格取得が理想的です。

私も今後クラウド関連の業務が増えることを見据えて、AWS認定資格の取得を検討しています。

資格取得にはコストと時間がかかるため、自分のキャリアプランに合わせた戦略的な選択が重要です。

実務経験と資格を組み合わせる

実務経験だけ、あるいは資格だけに頼るのではなく、両者を相互補完的に活用するのが理想的です。

実務で得た経験を資格試験の勉強で体系化し、資格で学んだ知識を実務で活かすという好循環を作ることができれば、より効果的なスキルアップが可能です。

私の先輩で最も評価が高いエンジニアは、確かな実務経験とそれを裏付ける資格をバランス良く持っています。

資格は知識の証明、実務は実践力の証明と考え、両方をバランス良く磨いていくことが大切です。

継続的な学習の動機づけとして活用する

IT業界では継続的な学習が不可欠です。

資格取得を目標に設定することで、学習のモチベーションを維持し、計画的にスキルアップすることができます。

私も特定の分野を集中的に学びたいときは、関連する資格の学習内容を参考にしています。

資格取得のプロセスを通じて学習習慣を身につけることができれば、それはキャリア全体を通じての財産になります。

また、定期的に資格を更新することで、最新の技術動向を追い続ける習慣も身につきます。

専門性を深める道具として活用する

特定の分野で専門性を高めたい場合、その分野の資格取得は有効な手段となります。

資格の学習を通じて体系的な知識を得ることで、実務でも応用がきく深い理解が可能になります。

私も将来的にはセキュリティ分野の専門性を高めるため、関連資格の取得を視野に入れています。

専門性の高いエンジニアほど市場価値も高くなるため、特定分野の複数資格取得も検討する価値があります。

資格を「点」ではなく「線」でとらえ、専門性を段階的に高めていく姿勢が重要です。



まとめ:IT資格は「いらない」のではなく「使い方次第」

IT資格が「いらない」と言われることがありますが、実際は「使い方次第」というのが正しい認識ではないでしょうか。

実務経験があれば資格がなくても活躍できる一方で、資格があれば少なくとも入口では有利に働くことが多いです。

私自身、資格はありませんが、将来的には戦略的に取得することも視野に入れています。

特に転職やキャリアチェンジの際には、資格が強力な武器になる可能性があります。

IT業界で長く活躍するためには、資格と実務経験の両方を大切にしながら、継続的に学び続ける姿勢が何より重要です。

資格を目的化するのではなく、自分のキャリア形成のための一つの手段として活用することで、IT資格は決して「いらない」ものではなくなるでしょう。

最終的には、自分のキャリアプランや目標に合わせて、資格取得の是非を判断することが大切です。

IT業界で活躍するためには、資格に頼りすぎず、かといって軽視しすぎず、バランスの取れた視点を持つことが成功への鍵となるでしょう。

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