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メジャーリーグ(MLB)の基本構造と地区分け
メジャーリーグ(MLB)は、アメリカとカナダのプロ野球リーグで、世界最高峰の野球リーグとして広く認知されています。
正式名称は「メジャーリーグベースボール」で、日本では「大リーグ」とも呼ばれることがあります。
メジャーリーグ(MLB)は大きく2つのリーグに分かれており、「アメリカンリーグ(American League)」と「ナショナルリーグ(National League)」が存在します。
この2リーグ制は1901年から続いており、メジャーリーグ(MLB)の歴史的な特徴となっています。
さらに各リーグは3つの「地区(Division)」に分けられており、全部で6つの地区が存在します。
この地区分けはチーム数の増加や地理的要因を考慮して1969年に導入され、現在の形になったのは1998年からです。
メジャーリーグ(MLB)の仕組みを理解することで、シーズン構成やプレーオフの流れがより分かりやすくなります。
アメリカンリーグとナショナルリーグの違い
アメリカンリーグとナショナルリーグの最大の違いは、長年にわたって「指名打者(DH)制度」の採用有無でした。
アメリカンリーグでは1973年から指名打者制度を採用し、投手の代わりに専門の打者が打席に立つことができました。
一方、ナショナルリーグでは2022年まで投手も打席に立つ伝統的なルールを維持していました。
しかし、2022年シーズンから両リーグとも指名打者制度を採用するようになり、この大きな違いはなくなりました。
それでも、両リーグは別々の組織として運営され、レギュラーシーズン中はインターリーグ(リーグ間対戦)以外では交わることなく、シーズン最後のワールドシリーズで初めて対決します。
この2リーグ制がメジャーリーグ(MLB)の大きな特徴であり魅力の一つとなっています。
地区制度の導入と変遷
メジャーリーグ(MLB)の地区制度は1969年に初めて導入されました。
当初は各リーグが東地区と西地区の2地区に分かれていましたが、1994年からは各リーグが東・中央・西の3地区制となりました。
1998年にはミルウォーキー・ブリュワーズがアメリカンリーグからナショナルリーグへ移籍し、現在の均等な30チーム体制(各リーグ15チーム、各地区5チーム)が確立されました。
地区分けの変更は、新規参入チーム(エクスパンション)や既存チームの移転、さらには地理的なバランスを考慮して行われてきました。
例えば、2013年にはヒューストン・アストロズがナショナルリーグ中央地区からアメリカンリーグ西地区へ移動し、両リーグの均衡を保つ調整が行われました。
このような地区再編は、メジャーリーグ(MLB)の拡大と進化の歴史を反映しています。
メジャーリーグ(MLB)の地区構成と所属チーム
メジャーリーグ(MLB)の30チームは、2つのリーグと6つの地区に分かれています。
各地区には現在5チームずつ所属しており、地理的な要素を考慮してグループ分ける仕組みとなっています。
この地区分けにより、同じ地区内のチーム同士は他の地区のチームよりも多く対戦し、より激しいライバル関係が形成されています。
それでは、各地区の所属チームを詳しく見ていきましょう。
アメリカンリーグ東地区の構成
アメリカンリーグ東地区(AL East)は、北東部の強豪チームが集まる激戦区として知られています。
ニューヨーク・ヤンキースは27回のワールドシリーズ優勝を誇る、メジャーリーグ(MLB)で最も成功したチームです。
ボストン・レッドソックスもまた、9回のワールドシリーズ制覇を持つ名門であり、ヤンキースとのライバル関係は「宿命の対決」とも呼ばれています。
トロント・ブルージェイズはカナダ唯一のメジャーリーグ(MLB)チームとして、1992年と1993年に連覇を達成しました。
ボルチモア・オリオールズは、カル・リプケン・ジュニアなどの伝説的選手を輩出した伝統あるチームです。
タンパベイ・レイズは1998年に新規参入したチームですが、効率的な運営と優れた選手育成で近年は強豪として認められています。
この地区はメジャーリーグ(MLB)の中でも特に資金力のあるチームが集まっており、毎年激しい優勝争いが繰り広げられています。
アメリカンリーグ中央地区の構成
アメリカンリーグ中央地区(AL Central)は、アメリカの中西部に位置するチームで構成されています。
クリーブランド・ガーディアンズ(旧インディアンス)は1915年に創設された古豪で、2021年からチーム名をガーディアンズに変更しました。
シカゴ・ホワイトソックスはアメリカンリーグの創設メンバーの一つであり、2005年にはワールドシリーズを制覇しています。
デトロイト・タイガースも伝統あるチームで、ミゲル・カブレラなどのスター選手が活躍してきました。
ミネソタ・ツインズは、かつてワシントン・セネターズとして知られていましたが、1961年にミネソタへ移転しました。
カンザスシティ・ロイヤルズは1985年と2015年にワールドシリーズを制覇しており、周期的に強さを発揮するチームです。
AL中央地区は他の地区と比べると市場規模が小さめのチームが多いですが、スマートな運営で競争力を保っています。
アメリカンリーグ西地区の構成
アメリカンリーグ西地区(AL West)は、アメリカ西部と南部のチームで構成されています。
ロサンゼルス・エンゼルスは大谷翔平やマイク・トラウトなどのスター選手を擁する人気チームです。
オークランド・アスレチックスは「マネーボール」で知られる革新的な運営方針を持つチームとして有名です。
シアトル・マリナーズは1977年に創設された比較的新しいチームで、イチローが長年活躍したことでも日本人に馴染みがあります。
テキサス・レンジャーズは2023年にワールドシリーズを初制覇し、近年力をつけてきているチームです。
ヒューストン・アストロズは2013年にナショナルリーグからアメリカンリーグに移籍し、2017年と2022年にワールドシリーズを制覇しています。
AL西地区は地理的に広範囲にわたるチームが所属しており、移動距離が長いという特徴があります。
ナショナルリーグ東地区の構成
ナショナルリーグ東地区(NL East)も激戦区として知られています。
アトランタ・ブレーブスは1871年に創設された歴史あるチームで、1990年代に長期にわたる地区優勝を達成しました。
フィラデルフィア・フィリーズはナショナルリーグ最古のチームの一つであり、2008年にはワールドシリーズを制覇しています。
ニューヨーク・メッツはヤンキースと同じニューヨークに本拠地を置く「都市内ライバル」として、サブウェイシリーズが注目されます。
マイアミ・マーリンズ(旧フロリダ・マーリンズ)は1993年に創設された比較的新しいチームですが、既に2回のワールドシリーズ優勝を経験しています。
ワシントン・ナショナルズは元々モントリオール・エクスポズでしたが、2005年にワシントンD.C.に移転し、2019年にはチーム初のワールドシリーズを制覇しました。
NL東地区は大都市のチームが多く、メディアの注目度も高い地区です。
ナショナルリーグ中央地区の構成
ナショナルリーグ中央地区(NL Central)は、中西部と北部のチームで構成されています。
シカゴ・カブスは1908年以降108年間ワールドシリーズ優勝から遠ざかっていましたが、2016年についに「呪い」を解き、優勝を果たしました。
セントルイス・カージナルスはナショナルリーグで最も多い11回のワールドシリーズ優勝を誇る名門チームです。
ミルウォーキー・ブリュワーズは1970年にシアトル・パイロッツからミルウォーキーに移転し、1998年にはアメリカンリーグからナショナルリーグに移籍しました。
ピッツバーグ・パイレーツは1887年に創設された歴史あるチームで、かつてはロベルト・クレメンテなどの名選手が活躍しました。
シンシナティ・レッズはアメリカ最古のプロ野球チームとして知られ、1970年代の「ビッグ・レッド・マシーン」時代に黄金期を迎えました。
NL中央地区は伝統的なライバル関係が多く、特にカブスとカージナルスの対決は長い歴史を持っています。
ナショナルリーグ西地区の構成
ナショナルリーグ西地区(NL West)は、西海岸と山岳地帯のチームで構成されています。
ロサンゼルス・ドジャースはヤンキースに次ぐ資金力を持ち、2020年にはワールドシリーズを制覇しました。
サンフランシスコ・ジャイアンツは2010年代に3度のワールドシリーズ優勝を果たした強豪チームです。
サンディエゴ・パドレスは近年積極的な補強で戦力を強化し、マチャド、タティスJr.などのスター選手を擁しています。
コロラド・ロッキーズは1993年に創設された比較的新しいチームで、標高の高いクアーズ・フィールドは打者有利の特殊な球場として知られています。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスは1998年に参入し、わずか4年目の2001年にチーム史上初のワールドシリーズを制覇しました。
また、2023年にはワールドシリーズ準優勝という躍進を見せました。
NL西地区は地理的に広範囲にわたり、球場環境も多様であることが特徴です。
メジャーリーグ(MLB)の試合スケジュールと地区の重要性
メジャーリーグ(MLB)のレギュラーシーズンは通常3月末か4月初めに開幕し、10月初めまで続きます。
各チームは162試合を戦い、その内訳は地区内対戦、リーグ内他地区との対戦、そしてインターリーグ(リーグ間対戦)で構成されています。
この試合日程の構成方法には地区という概念が深く関わっており、特に同じ地区内のチームとは最も多く対戦することになります。
これにより地区優勝の行方が大きく左右され、プレーオフ進出を目指すチームにとって地区内の戦いは特に重要となります。
レギュラーシーズンの対戦仕組み
メジャーリーグ(MLB)の162試合の内訳は、同じ地区内のチームとは各チームと計76試合(1チームあたり19試合×4チーム)を戦います。
同じリーグの他地区のチームとは各チーム6〜7試合、計66試合を戦います。
さらに、もう一方のリーグのチームとは、インターリーグとして計20試合を戦います。
このスケジュール構成により、同じ地区内のチームとは最も頻繁に対戦することになり、地区内での順位争いが激化します。
例えば、ヤンキースとレッドソックスは同じAL東地区に所属するため、シーズン中に19回も対戦し、伝統的なライバル関係がさらに熱を帯びます。
このように地区という枠組みがメジャーリーグ(MLB)の試合日程と競争構造の基盤となっています。
地区優勝とプレーオフの仕組み
メジャーリーグ(MLB)のプレーオフ進出において、地区優勝は最も確実な道筋となります。
各地区の優勝チーム(合計6チーム)は自動的にプレーオフへの切符を手にします。
さらに、各リーグで地区優勝できなかったチームの中から成績上位3チームがワイルドカードとしてプレーオフに進出します。
つまり、合計12チームがポストシーズンを戦うことになります。
2022年からは新たなプレーオフ方式が導入され、各リーグの地区優勝チームのうち成績上位2チームは、ワイルドカードシリーズをバイパスして直接ディビジョンシリーズに進出する特典を得ます。
このシステムにより、レギュラーシーズンでの地区優勝の価値がさらに高まっています。
地区優勝チームは有利な立場でプレーオフを戦えるため、シーズン終盤の地区優勝争いは特に白熱します。


地区内ライバル関係の特徴
メジャーリーグ(MLB)の地区の仕組みは、地理的に近いチーム同士が同じ地区に分けられていることが多く、自然とライバル関係が生まれやすい環境を作っています。
例えば、ヤンキースとレッドソックスの「宿命の対決」、カブスとカージナルスの長年にわたる対立、ドジャースとジャイアンツの「西海岸の決闘」などは、メジャーリーグ(MLB)を語る上で欠かせないライバル関係です。
これらのライバルチームは同じ地区内で直接優勝を争うことが多く、その対決は単なる1試合にとどまらず、地区優勝への道のりを左右する重要な意味を持ちます。
また、長年にわたる対戦の積み重ねにより、独自の歴史や伝統、記憶に残る名勝負が生まれ、ファンの情熱をさらに掻き立てています。
このように地区の仕組みはメジャーリーグ(MLB)の競争構造とファン文化の両面で重要な役割を果たしています。
メジャーリーグ(MLB)の拡大と将来の地区再編の可能性
メジャーリーグ(MLB)は長い歴史の中で、徐々にチーム数を増やし、地区編成を変更してきました。
1960年代までは16チーム体制でしたが、その後複数回の拡張を経て、現在の30チーム体制に至っています。
将来的には、さらなる拡張や地区再編の可能性も議論されており、メジャーリーグ(MLB)の地区構造は今後も進化を続ける可能性があります。
近年の拡張チームと地区再編の動き
1990年代以降のメジャーリーグ(MLB)拡張では、1993年にコロラド・ロッキーズとフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)が加入しました。
続いて1998年には、タンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)とアリゾナ・ダイヤモンドバックスが新たに参入し、現在の30チーム体制が確立されました。
同時に、ミルウォーキー・ブリュワーズがアメリカンリーグからナショナルリーグへ移籍し、各リーグ3地区、各地区5チームという均衡のとれた構造になりました。
2013年には、ヒューストン・アストロズがナショナルリーグ中央地区からアメリカンリーグ西地区へ移動し、両リーグを15チームずつとする地区再編が行われました。
これらの変更は、地理的なバランスや移動距離の最適化、そして放送収入の最大化などを考慮して実施されてきました。
将来の拡張候補都市と地区構成の予想
メジャーリーグ(MLB)は将来的に32チーム体制への拡大を検討しており、候補都市としてはラスベガス、ポートランド、モントリオール、シャーロット、ナッシュビルなどが挙げられています。
特にラスベガスはNFLのレイダースやNHLのゴールデンナイツの成功もあり、メジャーリーグ(MLB)進出への期待が高まっています。
また、かつてメジャーリーグ(MLB)チームがあったモントリオールも、カナダ第二のチームとして復活の可能性があります。
32チームに拡大された場合、各リーグ16チームとなり、現在の3地区制を維持するなら各地区5〜6チーム、または4地区制(各リーグ4地区×4チーム)への移行も考えられます。
地区再編は移動距離や時差、既存のライバル関係などを考慮して行われるでしょうが、いずれにしてもメジャーリーグ(MLB)の地区の仕組みは今後も進化を続ける可能性が高いです。
メジャーリーグ(MLB)の地区制度がもたらす魅力
メジャーリーグ(MLB)の地区の仕組みは、単なる組織上の区分けにとどまらず、ファンに熱狂的なライバル対決と長期にわたる順位争いというドラマを提供しています。
同じ地区内のチーム同士は年間を通じて最も多く対戦し、地区優勝を巡って激しい競争を繰り広げます。
この地区という枠組みがあることで、162試合という長いレギュラーシーズンに明確な目標とストーリーが生まれ、シーズン終盤まで多くのチームがプレーオフを目指して戦い続ける状況が生まれます。
また、地理的な要素を取り入れた地区分けにより、地域に根差したファン文化の発展も促されています。
メジャーリーグ(MLB)の30チームはそれぞれ個性的な歴史と伝統を持ち、6つの地区はそれぞれ異なる特色と魅力を備えています。
地区の仕組みを理解することは、メジャーリーグ(MLB)をより深く楽しむための重要な鍵となるでしょう。
これからもメジャーリーグ(MLB)は時代とともに進化を続けますが、地区という基本構造は、この偉大なスポーツリーグの競争とドラマの中心であり続けるはずです。
日本人選手と地区の関係
近年、メジャーリーグ(MLB)で活躍する日本人選手も増えており、各地区での彼らの活躍は日本のファンにとって大きな注目点となっています。
イチローはシアトル・マリナーズ(AL西地区)で長年活躍し、松井秀喜はニューヨーク・ヤンキース(AL東地区)で数々の記録を残しました。
大谷翔平はロサンゼルス・エンゼルス(AL西地区)で二刀流として前例のない活躍を見せ、2024年からはロサンゼルス・ドジャース(NL西地区)に移籍して新たな挑戦を始めています。
また、ダルビッシュ有はサンディエゴ・パドレス(NL西地区)、菊池雄星はシアトル・マリナーズ(AL西地区)、鈴木誠也はシカゴ・カブス(NL中央地区)など、様々な地区で日本人選手が活躍しています。
彼らの活躍により、日本のファンにとっても各地区の試合や優勝争いに関心が高まっており、メジャーリーグ(MLB)の地区の仕組みの理解が日本人にとっても重要になっています。

