今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
マンチェスター・シティに所属するアイメリク・ラポルテです。
2018-19シーズンはマンチェスター・シティの守備の要として公式戦51試合に出場。センターバックの選手でありながら8ゴールに関与し、攻守にわたって活躍していたプレイヤーです。マンチェスター・シティのプレミアリーグ2連覇にも大きく貢献しています。
今回はそんなラポルテの生い立ちやポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
ラポルトのプロフィール
名前:アイメリク・ラポルテ
生年月日:1994年5月27日
国籍:フランス
チーム:マンチェスター・シティ(背番号14)
身長:191cm
体重:86kg
利き足:左
ポジション:ディフェンダー
1994年生まれの現在25歳です(2019年時点)。
マンチェスター・シティでは14番をつけています。
身長は191cmで体重86kgと大柄な体格をしています。
生い立ち&プロキャリア
ラポルテはフランスのヌーヴェル=アキテーヌ地域圏に属するロット=エ=ガロンヌ県アジャンという都市で生まれ育ちます。アジャンはロット=エ=ガロンヌ県の県庁所在地で、12世紀に建設されたアジャンの大聖堂は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として世界遺産になっています。
このような地域で生まれ育ったラポルテは2000年(当時5歳)からSUアジャンフットボールのユースチームでサッカーを始めました。SUアジャンフットボールでは2009年までの約9年間プレーし、その間にスペイン1部リーグ所属のアスレティック・ビルバオのスカウトの目に留まります。アスレティック・ビルバオはラポルテの才能を高く評価しましたが、当時まだ15歳だったためフランス国外に移住させるのは早すぎると判断しました。そのため2009年から2010年までの1年間は同じバスク地方(フランス領バスク)にあるバイヨンヌのスポーツクラブ、アビロン・バイヨンヌでプレーします。
アビロン・バイヨンヌで1年間プレーした後、2010年からはアスレティック・ビルバオのユースチームでプレーすることとなります。それから2011-12シーズンには当時スペイン4部リーグに所属していたCDバスコニアにレンタル移籍し、シニアデビューを果たします。ちなみにCDバスコニアでは当時17歳ながら33試合に出場、2ゴールをマークする活躍を見せました。
レンタルバックした2012-13シーズンにはトップチーム昇格を果たし、2012年11月のヨーロッパリーググループステージのハポエル・ベエルシェバFCとの試合でトップチームデビュー。リーグ戦でもデビューを果たし、18歳で昇格初年度ながら公式戦17試合に出場しています。
アスレティック・ビルバオでは2013-14シーズンからレギュラーに定着し、それから4シーズン半にわたりビルバオの中心選手として活躍を続けます。
2018年1月には当時のマンチェスター・シティ史上最高額となる5700万ポンドでビルバオからの移籍が決まりました。
そのマンチェスター・シティでは加入してすぐのウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC戦でフルタイム出場し、その後レギュラーに定着。2018-19シーズンには公式戦51試合に出場し、5ゴール3アシストをマークしています。
2018-19シーズンは攻守ともに安定のパフォーマンスを見せ、シティのサッカーには欠かせない存在となっていました。
ポジション
2018-19シーズンのペップ監督率いるマンチェスター・シティでは主に左センターバックで起用されていました。また、左サイドバックで起用される試合も数試合あり、左の守備的な位置でプレーできる選手です。
プレースタイル
ラポルテの強みは以下の通りです。
・ディフェンス能力の高さ
・打点の高いヘディング
・ビルドアップ能力の高さ
それでは以下からラポルテのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
ディフェンス能力の高さ
ディフェンスにおける予測力やフィジカルを活かした守備などはラポルテの強みです。
例えばシュートコースやパスコースを予測し、危険なエリアを埋める動きであったり、足の長さを活かしたタックルやスライディングであったり。また、プレミアリーグの屈強なフォワードにも負けない体の強さがあり、1対1の競り合いにも強いプレイヤーです。
打点の高いヘディング
ラポルテは身長が191cmもありますがシティの選手は基本的に小柄なプレイヤーが多いため、セットプレーの際は頼りになる存在です。2018-19シーズンのマンチェスター・シティでもセットプレーから高い打点でのヘディングでゴールを奪うシーンが何度か見られました。相手のセットプレーのときも同様に高さのあるプレイヤーと競り合ってヘディングでクリアしてくれます。
このようにセットプレーや守備時には高さのある選手として重要なタスクをこなしているプレイヤーです。
ビルドアップ能力の高さ
後方からボールを持ち上がる能力にも長けています。例えば前にスペースが空いていればいけるところまでドリブルで持ち上がり、中盤のパスコースがふさがれていれば幅を取っているウイングにロングフィードを蹴ったり。
プレーの判断や質が高く、ペップがセンターバックに求める能力を兼ね備えたプレイヤーです。
パスの上手さに関してはデータからも読み取れます。
1試合平均のパス本数 | パス成功率 | |
---|---|---|
ラポルテ(2018-19) | 85.6本(リーグ1位) | 92.3%(リーグ2位) |
こちらはWhoscored.comが公開しているデータです。2018-19シーズンはリーグトップのパス本数、リーグ2位のパス成功率を記録しています。
現代サッカーにおいてはセンターバックにも足元の技術が求められるためラポルテのような選手は非常に重宝されます。ペップ監督のようなポゼッションサッカーをするチームではなおさらです。
まとめ
今回はラポルテ特集ということで生い立ちやプレースタイルなどいろいろまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
SUアジャンフットボールでサッカーを始めたラポルテは、その後アビロン・バイヨンヌを経てアスレティック・ビルバオに加入。ビルバオでは若くしてレギュラーに定着し、4シーズン半に渡り主力として活躍しています。そして2018年1月にはマンチェスター・シティに加入。マンチェスター・シティでも守備の要として欠かせないプレイヤーになりました。
まだ25歳(2019年時点)と若い選手ですのでこれからの活躍を期待したいところです。