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シェフィールドの守備とリバプールの高速ビルドアップ【プレミアリーグ第21節:リバプール vs シェフィールド】

今回は戦術分析を行った「プレミアリーグ第21節:リバプール vs シェフィールド・ユナイテッド」についてまとめていきたいと思います。

ちなみにこの試合はリバプールのモハメド・サラーとサディオ・マネの両ウイングが1得点ずつ取り、2-0でリバプールが勝利しています

今回は両チームがこの試合、どのような戦術で臨んだのかについて要点のみ紹介していきますので興味がある方はチェックしてみてください。

シェフィールド・ユナイテッドの戦術

リバプール戦のシェフィールド・ユナイテッドは基本的に引いて守ってボールをとったら少ない手数でゴールを狙うという戦術がとられていました。

ただ、この試合では開始早々に失点を許してしまい、攻撃でも相手を脅かすようなシーンが見られませんでした。

それでもリバプール戦ではシェフィールドの守備が良かったので、この記事ではシェフィールド・ユナイテッドの守備を解説していきます。

5-3-2で中央を固める守備

5-3-2で中央を固めるというのがシェフィールド・ユナイテッドの基本の守備スタイルです。
中央に人が密集しているので相手チームとしては中央の選手にパスを通しても囲まれて奪われてしまいます。

しかし、シェフィールドのような5-3-2での守備は2トップと3ボランチの脇のスペースが空きますね
そこでリバプールはサイドチェンジを繰り返し、2トップと3ボランチの脇のスペースからシェフィールドの守備を崩そうという動きが見られました。

ではシェフィールド・ユナイテッドは2トップと3ボランチの脇のスペースをどうカバーしていたか。
それについて下の画像で解説していきます。

まず、リバプールで幅をとる選手がいない場合はシェフィールドのウイングバックがリバプールのサイドバックにプレスを仕掛ける形がとられていました。

また、ウイングバックの空けたスペースを狙われた場合、センターバックがカバーしていました。

そしてリバプールの選手が幅をとってきた場合はウイングバックはサイドバックにプレスをかけずにとどまり、ボランチがサイドにスライドする形がとられていました。

このように状況に応じた守備のタスクを各選手に与えていたクリス・ワイルダー監督。
リバプールは前線のスピードを生かしたロングボールからの得点やカウンター攻撃からの得点で2点を取りましたが、引いて守るときのシェフィールドには手を焼いていたようです

ですが、シェフィールドはリバプールからなかなかボールが奪えず、攻撃のリズムを作れていません。
ボールを持ったとしても相手のプレスに屈してミスしたり、選手間での連携が合わないシーンが見られ、リバプールを脅かすような攻撃はできませんでした。

リバプールの戦術

リバプールはこの試合でもボールをロストしたら相手選手にプレスを仕掛けボールを奪い、すぐさま攻めに移るという流れが徹底されていました
シェフィールド・ユナイテッドとしてはリバプールの攻守の切り替えの早さに対応できていなかったシーンが何度もあります。

それではこの試合、ボールを持ちながらプレーする時間が多かったリバプールはシェフィールドからどのように得点を奪ったのか。

以下ではリバプールの攻撃戦術について要点だけをまとめていきます。

前線のスピードを活かしたロングボール戦術&カウンター

以前、当ブログではリバプールの攻撃戦術についてポジションごとに詳しく解説しました。

クロップ・リバプールの「4-3-3」攻撃戦術を徹底解説【CL決勝・トッテナム戦】今回はクロップ監督率いるリバプールの「4-3-3」攻撃戦術を解説していきます。 ちなみに今回リバプールの戦術を分析する上で参考にした試...

こちらの記事↑では前線のスピードを活かしたロングボール戦術について解説していきますが、この試合でもロングボール戦術から得点が生まれています。

具体的には1点目のサラーのゴールが生まれたシーン。

試合開始早々にリバプールが1点を取りましたが、このシーンでは高い位置をとっていた左サイドバックのロバートソンがディフェンスラインの裏のスペースに走り出しています
シェフィールド・ユナイテッドは右ウイングバックのバルドックがカバーしようと後ろに走りましたが、後退している途中に滑ってしまい対応が遅れます。

そして楽々ボールを受け取ったロバートソンは同じく良い走り出しをしていたサラーにパスを通し、見事得点を奪ったというわけです。
このように相手のディフェンスラインの裏のスペースを狙った攻撃が多くみられました。

また、リバプールはサイドチェンジを繰り返し、シェフィールド・ユナイテッドの2トップ&3ボランチの脇のスペースを攻略しようという動きが見られました
しかし、先ほど紹介したようにシェフィールドも弱点となるスペースのカバーはしっかり行っていて、守りを固めた相手の守備を崩すのには苦労していた印象があります。

まとめ

今回はプレミアリーグ第21節リバプール vs シェフィールド・ユナイテッドの戦術分析をまとめてみました。
要点だけをまとめるということでかなり端折ってしまった部分もありますが、この試合の大枠はお伝え出来たと思います。

リバプールとしてはマネとサラーのスピードや動き出し、決定力は素晴らしいと改めて感じました。
また、ディフェンス陣の前線へのフィードも良かったですし、ファン・ダイクの守備力はチームに大きな安心感をもたらしている気がしました。
本当に抜け目のないチームです

シェフィールド・ユナイテッドは引いて守る5-3-2の守備は固く、リバプールも崩すのに苦労していました。
しかし、ボールを持つ時間が少なかったということと、ボールを持ってもリバプールの激しいプレスにあってミスをするシーンが多かったです。
実際にプレミアリーグ第21節終了時点で失点数はプレミアリーグ3位(21失点)なのに対し、得点数は16位(23得点)という状況です。
シェフィールドとしては現在の順位(8位)を維持するためにも攻撃の活性化を図る必要があります。

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