今回は2019-20シーズンのラ・リーガ注目クラブの紹介ということで、アトレティコ・マドリードの夏の補強&放出とメンバー、注目ポイントなどを紹介していきます。
興味がある方はチェックしてみてください。
アトレティコ・マドリードのプロフィール
クラブ名:クルブ・アトレティコ・デ・マドリード
創設年:1903年
オーナー:ミゲル・アンヘル・ギル・マリン
所属リーグ:ラ・リーガ
ホームスタジアム:ワンダ・メトロポリターノ
リーグ戦成績(2018-19):2位
アトレティコ・マドリードは1903年にアスレティック・ビルバオが姉妹クラブとして首都マドリードに設立したクラブが起源となっています。
今ではラ・リーガで毎年上位に食い込む強豪クラブになりましたが、2000-01シーズンにはセグンダ・ディビシオンへの降格を経験し、低迷した時期もありました。
同じマドリードに本拠地を置くレアル・マドリードはライバル関係にあります。レアル・マドリードには富裕層のファンが多くいる一方でアトレティコ・マドリードは労働者階級のファンによって発展したようです。
アトレティコ・マドリードのファンは熱狂的でマドリード・ダービーはエル・クラシコと同じくらいの盛り上がりを見せるのだとか。
2019年夏の移籍市場&メンバー
IN | ||||
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名前 | ポジション | 年齢 | 前所属クラブ | 移籍金 |
ジョアン・フェリックス | FW(CF) | 19 | ベンフィカ(ポルトガル1部) | 1億2600万ユーロ |
マルコス・ジョレンテ | MF(CDM) | 24 | レアル・マドリード(スペイン1部) | 3000万ユーロ |
マリオ・エルモソ | DF(CB) | 24 | エスパニョール(スペイン1部) | 2500万ユーロ |
キーラン・トリッピアー | DF(RSB) | 28 | トッテナム(イングランド1部) | 2200万ユーロ |
フェリペ | DF(CB) | 30 | ポルト(ポルトガル1部) | 2000万ユーロ |
レナン・ロディ | DF(LSB) | 21 | アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル1部) | 2000万ユーロ |
イヴァン・シャポニッチ | FW(CF) | 21 | ポルト(ポルトガル1部) | 50万ユーロ |
エクトル・エレーラ | MF(CM) | 29 | ポルト(ポルトガル1部) | フリートランスファー |
シメ・ヴルサリコ | DF(RSB) | 27 | インテル(イタリア1部) | レンタル終了 |
OUT | ||||
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名前 | ポジション | 年齢 | 移籍先 | 移籍金 |
アントワーヌ・グリーズマン | FW(CF) | 28 | バルセロナ(スペイン1部) | 1億2000万ユーロ |
リュカ・エルナンデス | DF(CB) | 23 | バイエルン(ドイツ1部) | 8000万ユーロ |
ロドリ | MF(CDM) | 23 | マンチェスター・シティ(イングランド1部) | 7000万ユーロ |
ジェルソン・マルティンス | FW(RWG) | 24 | モナコ(フランス1部) | 3000万ユーロ |
ルシアーノ・ビエット | FW(CF) | 25 | スポルティングCP(ポルトガル1部) | 750万ユーロ |
バーナード・メンサー | MF(CM) | 24 | カイセリスポル(トルコ1部) | 360万ユーロ |
ニコラ・カリニッチ | FW(CF) | 31 | ローマ(イタリア1部) | レンタル |
フィリペ・ルイス | DF(LSB) | 33 | フルミネンセ(ブラジル1部) | フリートランスファー |
ディエゴ・ゴディン | DF(CB) | 33 | インテル(イタリア1部) | フリートランスファー |
ファンフラン | DF(RSB) | 34 | サンパウロ(ブラジル1部) | フリートランスファー |
エクトル・エルナンデス | FW(CF) | 23 | フエンダブラ(スペイン2部) | フリートランスファー |
アンドレ・モレイラ | GK | 23 | ベレネンセス(ポルトガル1部) | フリートランスファー |
今夏の移籍市場ではグリーズマンやリュカ・エルナンデス、ロドリやゴディンを放出し、昨シーズンの主力選手が多く抜けてしまいました。
ですが、選手の売却で得た資金でベンフィカからジョアン・フェリックスを獲得し、その他にもディフェンスラインの補強に多くの資金を費やしています。クラブ側としては多くの主力選手に出ていかれて大変だったと思いますが、最終的には良い補強ができたのではないでしょうか。
アトレティコ・マドリードは今夏の移籍市場で活発に動きましたが、終わってみれば6960万ユーロの利益を出したようです(参照:transfermarkt.com)。
移籍予算も余っていそうですので、冬の移籍市場にも注目したいところです。
予想布陣
この記事を執筆している時点で、ラ・リーガはすでにリーグ戦3試合を消化しています。そのためここで紹介する予想布陣は1~3節のアトレティコ・マドリードの試合を参考にさせていただきます。
それがこちらです。↓
ここ3試合のアトレティコ・マドリードのフォーメーション、メンバーなどを参考にしたうえで作成したメンバー表になっています。他にもユースから昇格した選手が数名いますが、戦力として考える場合、上の画像に載っている選手たちになるだろうと思われます。
ポジションごとの一番上にある黄色文字の選手は開幕からスタメンで起用されている選手です。
ここ3試合のメンバーを見ていてボランチとセンターバックの1枠ずつがまだ定まっていないような気がします。
ボランチについてはトーマス・パーテイが開幕から2試合先発で起用されていましたが、ジョレンテも出場時間を与えられていて今後どちらがスタメンを取るか分かりません。また、中盤には今夏ポルトから加入したエレーラもいますので、ボランチのスタメン争いは注目です。
センターバックはヒメネスがスタメンを確保していますが、もう1人はまだ不確定といった感じです。開幕から2戦はサヴィッチが起用されていますが、エルモソやフェリペも徐々に出場時間を与えられています。
センターバックのポジション争いも注目したいところです。
2019-20シーズンのアトレティコ・マドリード注目ポイント
・新加入選手はハマるか?
・主力選手が抜けた新生アトレティコ!シメオネの手腕が試されるここに本文を入力
以下からは2019-20シーズンのアトレティコ・マドリード注目ポイントを解説していきます。
新加入選手はハマるか?
「新加入の選手はアトレティコで活躍できるのか」、これは2019-20シーズンのアトレティコ・マドリードを見る上で注目すべきポイントです。
中でも今夏ベンフィカから1億2600万ユーロで加入したポルトガルの新星フェリックスには注目が集まります。この選手に付いてはまだ19歳と若く、現地では高額な移籍金を支払って獲得する価値はあるのかという疑問の声もあったそうです。フェリックスにはそんな不安を払しょくさせる爆発的な活躍が1シーズン目から求められます。
また、退団したリュカ・エルナンデスとロドリの後釜として加入したエルモソ、ジョレンテの2人のスペイン人選手にも注目です。
エルモソはスペイン代表にも選出される実力者でセンターバックと左サイドバックの2つのポジションでプレーできる汎用性の高い選手です。それからジョレンテも競争の激しいレアル・マドリードでプレーしていた中盤の選手で、アトレティコ・マドリードでのブレイクが期待されます。
そしてアトレチコ・パラナエンセからやってきたロディ。この選手は今夏退団したフィリペ・ルイスの後釜として開幕から起用されている左サイドバックです。
開幕のヘタフェ戦ではイエローカード2枚をもらい退場してしまいましたが、第3節のエイバル戦では1アシストをマークし、本領を発揮しつつあります。2019-20シーズンのブレイク候補生の1人です。
フェリペやエレーラ、トリッピアーといった中堅選手も即戦力として1シーズン目から活躍が求められます。
主力選手が抜けた新生アトレティコ!シメオネの手腕が試される
今夏の移籍市場ではエースストライカーのグリーズマンや守備の要ゴディンだったりが退団してしまい、主力の大幅な入れ替えが余儀なくされました。そこでフェリックスやジョレンテ、エルモソといった新戦力が新たに加わったわけですが、なぜ主力選手が相次いで退団したのか。
主力選手の退団についてはチーム内の格差によるものだとされています。
今夏アトレティコ・マドリードからリュカ・エルナンデスが退団した理由。https://t.co/TEihlMmDiy
— やす (@yasu97979) September 10, 2019
上記のツイートに添付されている記事では、グリーズマンの破格の待遇をめぐって主力選手が次々と自身の待遇改善を求めるようになり、そこからチームに亀裂が生じたということが紹介されています。
ちなみにグリーズマンがアトレティコ・マドリード在籍時に受け取っていた年俸2000万ユーロだったそうで、バルセロナ移籍を引き留めるための破格の待遇でした。しかし、クラブが下したこの決断が主力選手の不満分子となり、チームはどんどん悪い方向に進んでいきます。
こういった状況の中の今シーズンも指揮を取るシメオネ監督。今季(2019-20)は監督として8シーズン目になるということで、だいぶ長いことアトレティコ・マドリードの監督を務めています。
近年の素晴らしい成績はシメオネ監督の功績が非常に大きく、サポーターからは大きな信頼を寄せられています。ちなみにシメオネ監督の年俸は2200万ユーロとサッカー監督の中では世界トップの金額で、クラブ幹部からも絶大な信頼を得ています。
しかし、今季のアトレティコ・マドリードは昨シーズンと大きく異なります。というのも、ここまで解説してきたように今夏の移籍市場を経て主力選手が大幅に入れ替わりましたし、待遇改善を求める主力選手が多かったりと様々な不安を抱えているからです。
そのためアトレティコ・マドリードとしては、今季難しいシーズンを過ごすかもしれません。もちろん、新加入選手が大活躍するという可能性が十分にありますが、そうでなかった場合にシメオネ監督がチームをどう立て直していくか。シメオネ監督の手腕が試されるときです。
まとめ
今回はアトレティコ・マドリード特集ということでいろいろと紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
1903年に創設されたアトレティコ・マドリードは好調な時期もあれば、2部に降格したりたりと苦しい時期も経験しています。浮き沈みが激しいクラブですが、シメオネ監督が就任してからは状況が一変。欧州のトップクラブとしてその名が広く知れ渡りました。
2019年夏には主力の大幅な入れ替えがあり不安と期待が入り混じった感じですが、今季のアトレティコ・マドリードはどんなサッカーを見せてくれるのか、注目したいところです。
2019-20シーズンのアトレティコ・マドリードの試合はDAZNで見られます。ラ・リーガはもちろん、UEFAチャンピオンズリーグも全試合楽しめますので興味がある方はチェックしてみてください。