今回紹介するのはチェルシーに所属するイタリア代表DFのエメルソン・パルミエリです。
2018-19シーズンのエメルソンはサッリ監督のもと主にカップ戦で起用され、UEFAヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献しています。
すでにイタリア代表でもプレーしていて今後が楽しみな選手です。
今回はそんなエメルソンの生い立ちやポジション、プレースタイルを紹介していきますので興味がある方はチェックしてみてください。
エメルソンのプロフィール
名前:エメルソン・パルミエリ・ドス・サントス
生年月日:1994年8月3日
国籍:ブラジル&イタリア
チーム:チェルシー(背番号33)
身長:175cm
体重:77kg
利き足:左
ポジション:ディフェンダー
エメルソン・パルミエリは1994年生まれの現在(2019年6月時点)24歳のプレイヤーです。
生まれはブラジルですが、母親がイタリア人ということもあり2017年3月にはイタリア国籍を取得しました。そのため、国籍はブラジルとイタリアの二重国籍となっています。
代表ではブラジルとイタリアから選択できるわけですが、先にイタリアの代表監督から関心が持たれたため、イタリア代表でのプレーを選んでいます。
チェルシーでは背番号33をつけていて、その前のパレルモでは13番、サントスでは3番と3(誕生日)に関連する番号がお気に入りのようです。
エメルソンの生い立ち&プロキャリア
エメルソン・パルミエリはブラジルのサンパウロ州・サントスで生まれ育ちます。
サントスはブラジル南東部に位置する南大西洋に面した都市でサンパウロの外港として機能しているのだそうです。
また、重工業や化学工業などを中心とした工業地帯もあり、輸出や工業を主とする地域です。
そんな地域で生まれ育ったエメルソン・パルミエリは2009年に地元サントスFCの下部組織に加入します。
ちなみにサントスFCは幼少期の頃からのファンだったそうで、ペレやロビーニョ、三浦知良が在籍していたチームでもあります。
現在ではブラジル代表の中心選手となったネイマールも在籍していたクラブで、エメルソンはネイマールがバルセロナに移籍する2013年までともにプレーしていました。
サントスFCでのエメルソン・パルミエリはU17→U19とユースカテゴリーを順調に駆け上がり、2011年のパウリスタ戦でトップチームデビューを果たします。
この時のエメルソン・パルミエリはまだ17歳でしたので、この若さからもクラブ側からの期待値の高さがうかがえます。
その後サントスFCでは2シーズン半プレーし、2014年8月にはイタリアのセリエAに所属するパレルモへのレンタル移籍が決まります。
パレルモ加入初年度のエメルソン・パルミエリは1シーズンを通してわずか9試合の出場にとどまり、欧州の厳しさを味わいました。
しかし、2015年8月にはエメルソンの才能を高く評価したASローマが買取オプション付きのレンタル移籍でエメルソンを獲得。
加入初年度は9試合の出場にとどまりますが、ローマはもう1年のレンタル期間を延長します。
続く2016-17シーズンには左サイドバックのレギュラーに定着し36試合に出場。
この年に買取オプションの行使がなされ完全移籍を果たしました。
ただ、2016-17シーズンのエメルソン・パルミエリは最終節で左ひざ前十字靭帯断裂の大けがをしてしまい、2017-18シーズンの序盤は試合に出られていません。
2017年12月のSPAL戦で復帰を果たしましたが、エメルソン・パルミエリのその後の出場試合数はわずか2試合となっています。
そんな中、2018年1月にはイングランドプレミアリーグの強豪、チェルシーFCへの加入が決まります。
加入初年度はコンテ監督がマルコス・アロンソを重宝していたためなかなか出場機会を得られませんでしたが、2018-19シーズンにサッリ監督が就任してからはコンスタントに出場機会を与えられます。
結局、2018-19シーズンのエメルソン・パルミエリは公式戦27試合に出場し、ヨーロッパリーグ優勝に大きく貢献しています。
エメルソンのポジション
エメルソン・パルミエリは主に左サイドバックで起用されます。
また、ローマ時代には左のウイングバックでも起用され、1つ高いポジションでもプレー可能です。
エメルソンのプレースタイル
エメルソン・パルミエリのプレースタイルやストロングポイントは以下の通りです。
・ドリブルテクニック
・サイドからのクロス
守備的なポジションではありますが、エメルソン・パルミエリはブラジル人らしい攻撃に特化したサイドバックです。
以下からはエメルソンのプレースタイル、ストロングポイントを1つずつ解説していきます。
ドリブルテクニック
巧みなドリブルテクニックはエメルソンのプレースタイルを語る上で欠かせない要素です。
後方から敵陣まで持ち上がったり、相手を1人2人かわして敵陣奥深くまで持ち込めるくらいのテクニックを持っています。
ただ、守備的なポジションであるため攻撃参加することでサイドバックのスペースを空いてしまい、そこを狙ったカウンターを仕掛けられるシーンも目立ちます。
ドリブルが上手い分攻撃時には相手の脅威になりますが、守備面ではエメルソンが空けたポジションが弱点となりますのでそこをどうカバーするかがエメルソンを活かすカギになります。
サイドからのクロス
サイドからのクロスもエメルソンの強みの1つです。
こちらはチェルシーがアップしている18-19シーズンUEFAヨーロッパリーグ決勝戦のハイライトです。
上の動画の3分47秒あたりがエメルソンのアーリークロスからジルーの得点シーンとなっていますので良かったら見てみてください。
キック精度もさることながらジルーとの連携も素晴らしく、今シーズンあげた2アシストはいずれもジルーへのアシストとなっています。
まとめ
今回はエメルソン・パルミエリ特集ということで生い立ちやポジション、プレースタイルなどいろいろまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
ブラジルのサントスFCでプロデビューを果たしたエメルソン・パルミエリはその後イタリアの2クラブでプレーし、記事執筆時点ではイングランドの名門チェルシーでプレーしています。
プレースタイルについては足元のうまさを活かしたドリブルでの持ち上がりや左サイドからのクロスを得意とするプレイヤーです。
まだ20代中盤とこれからの選手ですので、チェルシーやイタリア代表での今後のエメルソン・パルミエリのプレーは必見です。