今回紹介するのはFCバイエルン・ミュンヘンに所属するアルフォンソ・デイヴィスです。
2019-20シーズンのバイエルンではディフェンス陣の負傷者が多数出たため、左サイドバックにコンバートされました。
左サイドバックでは持ち前のスピードを活かした攻守にわたる活躍により、新たなポジションで評価を上げている注目の若手選手です。
今回はそんなアルフォンソ・デイビスの経歴やポジション、プレースタイルを解説していきます。
興味がある方は是非ともチェックしてみてください。
アルフォンソ・デイヴィスのプロフィール
名前:アルフォンソ・デイヴィス
生年月日:2000年11月2日
国籍:カナダ
チーム:FCバイエルン・ミュンヘン(背番号19)
身長:181cm
体重:72kg
利き足:左
ポジション:ミットフィルダー
アルフォンソ・デイヴィスは2000年生まれの19歳です(記事執筆時点)。
国籍はカナダとなっていますが、アルフォンソ・デイヴィスが生まれた国はガーナで両親はリベリア人です。
FCバイエルン・ミュンヘンでのアルフォンソ・デイヴィスは背番号19を、カナダ代表では背番号12をつけてプレーしています。
身長は181cm、体重は72kgと欧州で戦うプレイヤーの中では平均的な体型と言えます。
ポジションは本来は左ウイングで起用される選手ですが、FCバイエルン・ミュンヘンでもカナダ代表でも何度か左サイドバックで起用されています。
アルフォンソ・デイヴィスの経歴
アルフォンソ・デイヴィスはガーナにある「ブドゥブラム」という難民キャンプで生まれました。
アルフォンソ・デイヴィスの両親はリベリア人でリベリア内戦から逃れるかたちで難民キャンプで生活していたようです。
そしてアルフォンソ・デイヴィスが5歳の頃に家族でカナダに移住します。
それ以降、アルフォンソ・デイヴィスはカナダで暮らしています(アルフォンソ・デイヴィスは16歳のときにカナダ国籍を取得しています)。
カナダに移住してからのアルフォンソ・デイヴィスはエドモントン・インターナショナルというサッカースクールに加入しサッカーを始めています。
その後、エドモントン・ストライカーズというチームでプレーし、2015年にはバンクーバー・ホワイトキャップス(カナダのプロサッカークラブ)の下部組織に加入します。
アルフォンソ・デイヴィスは下部組織で優れた才能を見せ、2016年2月(当時15歳)にはホワイトキャップスFC 2(リザーブチーム)に昇格を果たします。
ちなみにカナダのサッカーリーグはアメリカのサッカークラブとともに構成されており、ホワイトキャップスFC 2はUSLチャンピオンシップ(アメリカ&カナダ2部リーグ)に属していたチームです。
そして2016年7月にはメジャーリーグサッカー(アメリカ&カナダ1部リーグ)に属するホワイトキャップスに昇格します。
2016年7月にはオーランド・シティSC戦でMLSデビューを果たし、その後、アルフォンソ・デイヴィスは徐々にトップチームでの出場機会を増やします。
2018シーズンにはホワイトキャップスでレギュラーに定着し、17歳ながら素晴らしい活躍を見せました。
ホワイトキャップスでの活躍を受け、2018年7月にはFCバイエルン・ミュンヘンへの移籍が決まります(MLSの2018シーズンが終了するまではホワイトキャップスに在籍)。
2019-20シーズンのバイエルン・ミュンヘンはディフェンスラインのレギュラー選手に負傷者が続出したところから、アルフォンソ・デイヴィスが左サイドバックにコンバートされます。
カナダ代表では2018年のCONCACAFゴールドカップで左サイドバックを務めたことはありましたが、それほど経験がないため守備面などが不安視されていました。
しかし、新ポジションでのアルフォンソ・デイヴィスはここまで攻守にわたり素晴らしい活躍を見せています。
攻撃的な左サイドバックとして2019-20シーズンに評価を上げた若手選手の1人です。
アルフォンソ・デイヴィスのポジション
2019-20シーズンのハンジ・フリック監督率いるFCバイエルン・ミュンヘンは「4-3-3」のフォーメーションで戦う試合が多いようです。
その中でもアルフォンソ・デイヴィスは左サイドバックで起用されています。
経歴でも説明しましたが、2019-20シーズンのFCバイエルン・ミュンヘンはリュカ・エルナンデスやニクラス・ジューレなど主力ディフェンダーがケガで離脱し守備ラインが人手不足の状況です。
そこで本来ウイングを本職とするアルフォンソ・デイヴィスですがディフェンダーにコンバートされたかたちとなっています。
アルフォンソ・デイヴィスのプレースタイル
アルフォンソ・デイヴィスのプレースタイルは以下の通りです。
・ドリブルテクニック
・スピードを活かした守備
以下ではアルフォンソ・デイヴィスのプレースタイル、ストロングポイントを1つずつ解説していきます。
ドリブルテクニック
スピードや足元のテクニックを活かしたドリブルはアルフォンソ・デイヴィスのプレースタイルを語る上で欠かせない要素です。
2019-20シーズンは左サイドバックで起用されることの多いアルフォンソ・デイヴィスですが、プロデビュー当初は左ウイングで起用されていたプレイヤーです。
左サイドを駆け上がるドリブルを得意としています。
大きいタッチのドリブルで相手選手を置き去りにしたり、細かいタッチのドリブルや相手を惑わすフェイントを駆使してドリブル突破する場面が見られます。
スピードとテクニックがあるため相手選手も難しい対応を迫られます。
スピードを活かした守備
アルフォンソ・デイヴィスの武器であるスピードはドリブルだけでなく守備にも生かされています。
相手選手にスピード勝負を仕掛けられても素早く反応し相手選手の前に体を入れてボールを奪取する場面が見られます。
また、体をぶつけて相手選手の重心を崩し、そこから素早くボールに足を伸ばしたり体を前に入れボールを奪います。
戦術上、裏を取られる(アルフォンソ・デイヴィスの背後にボールが渡る)場面も見られますが、戻りが早いため相手選手に追いつき後ろからプレッシャーをかけに行きます。
さらにプレスを仕掛ける際には相手選手に体を密着させ、常にプレッシャーをかけ自由を与えません。
アルフォンソ・デイヴィスが左サイドバックで評価を上げているのはスピードと守備におけるしつこさがあってのことだと思います。
まとめ
今回はアルフォンソ・デイヴィスの経歴やポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたか。
アルフォンソ・デイヴィスはリベリア人の両親のもと、ガーナの難民キャンプで生まれ、その後カナダに移住し現在はカナダ国籍を有しているプレイヤーです。
地元のサッカースクールでサッカーを始め、ホワイトキャップスというクラブでプロデビューを果たしました。
ホワイトキャップスでのアルフォンソ・デイヴィスは主に左ウイングで起用されていましたが、2019-20シーズンのバイエルン・ミュンヘンでは左サイドバックで起用されています。
プレースタイルについてはスピードとテクニックを活かしたドリブルと守備を得意とするプレイヤーです。
名門バイエルンで将来を嘱望されている注目の若手有望株で、今後の成長が楽しみな選手です。