今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
レスター・シティ&イングランド代表のベン・チルウェルです。
2018-19シーズンは左サイドバックのレギュラーとしてプレミアリーグ36試合に出場、5アシストをマーク。レスター育ちでイングランド代表にも選出された今後注目の若手プレイヤーです。
今回はそんなベン・チルウェルの経歴やポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
ベン・チルウェルのプロフィール
名前:ベンジャミン・ジェームズ・チルウェル
生年月日:1996年12月21日
国籍:イングランド
チーム:レスター・シティFC(背番号3)
身長:178cm
体重:77kg
利き足:左
ポジション:ディフェンダー
1996年生まれの現在22歳です(2019年8月時点)。
レスターでは3番を背負い、直近のイングランド代表の試合(UEFAネーションズリーグ・決勝ラウンド)では14番をつけてプレーしていたようです。
公式サイトでは身長178cm、体重77kgと公表されており、欧州では一般的な体型と言えます。
経歴
チルウェルはイングランドのミルトン・キーンズという地域で生まれています。ちなみにチルウェルの父親はニュージーランド出身の方でチルウェルが生まれる3年前にイングランドに移住したそうです。
そのような環境で育ったチルウェルはウォバーン・ライオンズという地元にあるチームでサッカーを始めます。その後ブレッチリーユースというチームでプレーし、ラッシュデン&ダイヤモンドFCへと活動の拠点を移しています。
ちなみにチルウェルが在籍していた当時のラッシュデン&ダイヤモンドFCは財政状況が不安定だったようでクラブとしては存続の危機に瀕していたそうです(現在は経営破綻しています)。そのためチルウェルは再びブレッチリーユースに戻ってサッカーを続けます。
そして2010年にはトライアルに合格したレスター・シティの下部組織に加入が決まります。
レスター・シティではアンダーカテゴリーを順調に駆け上がり、2015年10月のFAカップのハル・シティAFC戦でトップチームデビューを果たします。
そしてトップチームデビューから1ヵ月もたたないうちに(2015年11月)、当時イングランド2部リーグに所属していたハダースフィールド・タウンFCにレンタル移籍が決まります。
ハダースフィールド・タウンには2016年1月までの約1か月半のレンタル加入となりましたが、イングランド2部リーグで8試合に出場します。その中で7試合はフルタイム出場と当時19歳だったチルウェルにとっては良い経験になったようです。
そしてレスター・シティに戻った翌シーズン(2016-17)からはトップチームでの出場機会が増え始め、2017-18シーズンには左サイドバックのレギュラーとして公式戦32試合に出場、2アシストをマーク。
2018年9月にはイングランド代表にも初召集され、今やビッククラブ行きも噂される選手になりました。
ポジション
2018-19シーズンのレスター・シティでは「4-2-3-1」のフォーメーションで戦う試合が多かったようです。
その中でチルウェルは左サイドバックで起用されていました。またフォーメーションによってはウイングバックでプレーすることもあり、左サイドの守備的なポジションで起用されるプレイヤーです。
プレースタイル
・左サイドからの質の高いパス&クロス
・推進力のあるドリブル
・バランスの取れた守備能力
それでは以下からチルウェルのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
左サイドからの質の高いパス&クロス
左サイドから供給されるパスとクロスはチルウェルの武器です。例えば左サイドから中央の選手に対する横パスや右斜め上へのパスなどで攻撃の起点を作ります。またセンターフォワードや左ウイングの選手へのスルーパス、ロブパスを相手ディフェンダーの裏に出し、敵陣で一気にチャンスを演出します。
さらに左足のクロスも精度が高く、様々な種類のクロスを蹴れるプレイヤーです。ボックス内の味方選手の足元に入れるグラウダーのクロスやふわりと浮かせた柔らかいクロス、味方選手の頭にピンポイントで合わせるアーリークロスなどで決定機を作れます。
推進力のあるドリブル
スピードを活かしたドリブルはチルウェルの強みです。サイドを素早く駆け上がり、相手選手を振り切って敵陣までボールを持ちこむシーンが見られます。また前方にスペースがある場合は大きいタッチのドリブルで持ち上がり、敵陣の深い位置でチャンスを作ります。
フィニッシュの精度がそれほど高くないため自ら決めるシーンは少ないのですが、ボールを持ち込んでチャンスを作れる選手です。
バランスの取れた守備能力
自陣に引いて守る際は相手選手のパスコースをあらかじめ把握し、素早い寄せでボールを奪取するプレーを得意とします。インターセプトするシーンも見られますが、パスを受けた相手選手へのスライディングやタックルでボールを奪う場面が多い印象です。
また対人守備では裏をとらせない慎重な守備が見られ、味方の援護を待って数的優位を作ってボールを奪取します。相手選手がスピード勝負を仕掛けてきた場合でも、負けないくらいの速さを持っています。
まとめ
今回はチルウェル特集ということで生い立ちやポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
地元チームでサッカーを始めたチルウェルは、2010年にレスター・シティの下部組織に加入します。それからは2015年11月から2016年1月までの約1か月半の間ハダースフィールド・タウンFCに在籍していましたが、レスター一筋といった感じです。
まだ20代前半の選手ではありますが、レスターでは左サイドバックのレギュラーとして欠かせない存在になり、イングランド代表にも選出される注目の若手選手です。