今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
アヤックス&ブラジル代表のダビド・ネレスです。
2018-19シーズンはアヤックスの中心選手として公式戦50試合に出場し、リーグ&カップ制覇を達成。また2019コパ・アメリカではブラジル代表に選出され、優勝に貢献しています。
今回はそんなダビド・ネレスの生い立ちやポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
ダビド・ネレスのプロフィール
名前:ダヴィド・ネレス・カンポス
生年月日:1997年3月3日
国籍:ブラジル
チーム:アヤックス・アムステルダム(背番号7)
身長:176cm
体重:不明
利き足:左
ポジション:フォワード
1997年生まれの現在22歳です(2019年時点)。
アヤックスでは7番をつけ、ブラジル代表でもコパ・アメリカでは7番をつけていました。
アヤックスの公式サイトでは身長176cmとしか公表されておらず、体重は分かりませんでした。ただ、見た目では細身の選手です。
生い立ち&プロキャリア
ネレスはブラジルのサンパウロ州サンパウロにあるペルーという地域で生まれ育ちます。ネレスが生まれた当時のペルーは麻薬が横行するような街で治安が良い場所ではなかったそう。しかし、父と母が道をそれないように育てたおかげで当時のネレスは学業成績が優秀でした。
そんなネレスは2007年(当時10歳)に地元サンパウロFCの下部組織に加入することとなります。サンパウロFCの下部組織ではアンダーカテゴリーを順調に駆け上がり、2016年2月にはU20コパ・リベルタドーレスでサンパウロFCの優勝に大きく貢献。
そして2016年10月(当時19歳)にはフルミネンセFC戦でトップチームデビューを果たします。
2016シーズンはトップチームデビュー以降、8試合に先発出場し3ゴールをマーク。シーズン終盤はレギュラーを掴み、多くの出場時間を与えられました。
そして2017年1月にはオランダの強豪アヤックスに1200万ユーロでの完全移籍が決定。
サンパウロFCのトップチームでは8試合のみの出場でしたが、アヤックスでは国外選手における当時の最高額(1200万ユーロ)での獲得ということで期待値が大きかったことが伺えます。
しかし、ネレスはこの移籍にはそれほど前向きではなかったそうで「ブラジル代表のユースでクラブを離れていた時に売られていた」と悲しげなコメントを残しています。(参照:goal.com)
そんな中アヤックス加入初年度のネレスは英語が喋れないということでかなり困ったそうです。そのため半年間はリザーブチームのヨングアヤックスでプレーしたり、トップチームで途中交代や途中出場したりとアヤックスのサッカーへの適応が求められました。
しかし、翌シーズン(2017-18)はレギュラー選手として多くの出場機会を与えられます。終わってみれば公式戦37試合に出場し14ゴールをマーク。2桁ゴールを記録し、チームに欠かせない存在となりました。
そして2018-19シーズンには公式戦50試合に出場し12ゴール15アシストをマーク。特にチャンピオンズリーグでは印象的な活躍を収め、市場価値を爆上げしました。
ポジション
2018-19シーズンのテン・ハーグ監督が指揮するアヤックスでは「4-2-1-3」のフォーメンションで戦う試合が多かったようです。
ネレスはその中で左右のウイングで起用されていました。またトップ下で起用された試合もあり、攻撃的なポジションで起用される選手です。
プレースタイル
ネレスの強みは以下の通りです。
・ドリブル
・得点力&チャンスメイク
それでは以下からネレスのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
ドリブル
ネレスはブラジル人らしい足元の技術が優れたプレイヤーです。それに加えスピードもあるため切れ味鋭いドリブルが特徴です。
サイドでボールを受けた場合は1人で突破を試みたり、コンビネーションでサイドを崩します。相手のディフェンスを複数人引き付けられるという点ではチームにとって大きな存在です。
ただ、ボールを持ちすぎてしまい攻撃が停滞するシーンも見られます。パスを出すタイミングが遅れて相手ディフェンダーに囲まれたり、味方とポジションが被ってしまったり。
ドリブルはネレスの強みですが、まだその強みを上手く活かしきれていない感じがします。
得点力&チャンスメイク
2018-19シーズンの結果(12ゴール15アシスト)からは得点に絡むプレーが得意な選手だということが一目でわかります。
得点力という面では敵陣奥深くでの攻撃の際にゴール前で的確なポジションを取り、パスを受けて冷静にゴールを決めるというシーンが見られます。ボックス外からも左右にコントロールされた高い精度のシュートが打てるプレイヤーです。
またサイドから斜めに走り(ダイアゴナルラン)ボールを引き出す動きをよくします。そこで優位な状況でボールを受け、キーパーとの1対1の状況に持ち込んだり、ゴール前の選手にパスを出して決定機を作ったりするシーンも見られます。
チャンスメイクという点においては前線の選手のディフェンダーの背後をつく動きに合わせてスルーパスを出したり、フリーの状況を作っている選手に対するロブパスでアシストを量産していました。またドリブルでサイドの深い位置まで持ち上がり、そこからのクロスでもチャンスを演出できます。
2018-19シーズンのネレスの全ゴール&アシストはアヤックスの公式YouTubeチャンネルにアップされていますので興味がある方はチェックしてみてください。
まとめ
サンパウロFCの下部組織でサッカーを学び、そのサンパウロFCではトップチームで8試合に出場した後、アヤックスへ。アヤックス加入初年度は言語の違いであったり、アヤックスのサッカーの適応に苦しんだものの2シーズン目からはトップチームでレギュラーメンバーに。そこからアヤックスの中心選手としてビッククラブにも注目される選手へと成長しました。
ネレスは「僕の将来はアヤックスとともにある」とコメントしており、アヤックス残留を示唆しています。サンパウロFCのときも出ていきたくなかったという旨のコメントをしていることからステップアップへの意欲がないような選手という印象を受けます。そのため余程のことがない限り、今後もアヤックスでプレーしていくことになりそうです。
個人的には5大リーグのビッククラブでプレーする姿を見たいところではありますが、アヤックスでも頑張ってほしいところです。