今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
アタランタ&コロンビア代表のドゥバン・サパタです。
2018-19シーズンは公式戦48試合に出場し、28ゴール8アシストをマーク。20代後半にしてブレイクを果たした遅咲きの選手で、昨シーズンのアタランタ躍進に大きく貢献しました。
今回はそんなサパタの生い立ちやポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
サパタのプロフィール
名前:ドゥバン・エステバン・サパタ・バンゲーラ
生年月日:1991年4月1日
国籍:コロンビア
チーム:アタランタBC(背番号91)
身長:186cm
体重:80kg
利き足:右
ポジション:フォワード
1991年生まれの現在28歳です(2019年時点)。
アタランタでは91番をつけ、直近のコロンビア代表の試合(コパ・アメリカ)では7番をつけてプレーしています。
身長は186cmで体重80kgと大柄な体格をした選手です。
生い立ち&プレースタイル
サパタはコロンビアのカリという地域で生まれ育ちます。カリはコロンビア第3の都市で経済や産業の中心地として知られています。
また、結婚もしていて娘と息子がいる2児のパパです。
そんなサパタは2004年に地元クラブのアメリカ・デ・カリの下部組織に加入し、プロサッカー選手への道を歩み始めます。ちなみにアメリカ・デ・カリはカテゴリア・プリメーラA(コロンビア1部リーグ)に所属するコロンビアの名門クラブです。
アメリカ・デ・カリではアンダーカテゴリーを順調に駆け上がり、2008年にトップチームデビューを果たします。
それから2011年にはプリメーラ・ディビシオン(アルゼンチン1部リーグ)のエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタへの移籍が決定。
エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタでは2012-13シーズンに公式戦31試合で起用され、13ゴール1アシストをマーク。2桁得点を記録し、印象的な活躍を見せました。
エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタでの活躍を受け、2013年8月にはイタリアの強豪SSCナポリへの移籍が決定します。
当時のナポリには絶対的エースのイグアインがいたため出場時間には恵まれなかったのですが、2シーズン連続で8ゴールをマークするなどまずまずの成績を残していました。
そんな中、2015年7月には出場機会を求めてセリエAのウィディネーゼ・カルチョへの2年間のレンタル加入が決定。
ウィディネーゼ加入初年度は怪我で離脱した時期があったものの、公式戦28試合中8ゴール4アシストをマーク。そして在籍2シーズン目の2016-17シーズンには公式戦39試合に出場し、11ゴール5アシストをマークする活躍を見せます。
そして翌シーズン(2017-18シーズン)には同じくセリエAのUCサンプドリアに買取オプション付きレンタル移籍が決定します。
サンプドリアでは公式戦32試合で11ゴール4アシストをマークし、セリエAにおいて2シーズン連続で2桁得点を記録。
この活躍を受けUCサンプドリアはシーズン終了後に買取オプションを行使し、サパタの保有権はUCサンプドリアが持つことになりました。
そして2018年7月にはこちらもまたセリエAのアタランタBCへの買取オプション付きレンタル移籍が決定します。
そのアタランタBCでは公式戦10試合連続で得点をマークしたり、ハットトリックを2度記録したりと大ブレイクを果たし、公式戦48試合中28ゴール8アシストという成績を残しています。20代後半にしてキャリアハイとなるゴール数、アシスト数を記録し、アタランタの躍進に大きく貢献しました。
ポジション
2018-19シーズンのアタランタでは「3-4-2-1」のフォーメーションで戦う試合が多かったようです。
その中でサパタは2トップの一角として起用されていました。特に左で起用されることが多く、右イリチッチ、左サパタの場合が多いようです。

プレースタイル
・フィジカル&高さ
・チームプレー&得点力
それでは以下からサパタのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
フィジカル&高さ
身長186cm、体重80kgの体格を活かしたポストプレーが得意な選手です。敵陣では相手を背負いながらボールを受け、味方の選手にパスを出すシーンが見られます。また相手選手を片手で抑えてボールをキープしたり、ドリブルで前進したりもできます。
前線でボールを収められ、タックルを受けても簡単に崩れないフィジカルの強さはサパタの持ち味です。
さらに打点の高いヘディングもサパタの魅力の1つです。2018-19シーズンのアタランタではセットプレーや味方からのクロスにヘディングで合わせ多くの得点を決めています。高さはもちろんジャンプ力もあり、尚且つフィジカルも強いため、相手も対応が難しい選手です。
チームプレー&得点力
トップで起用される選手の場合、積極的にシュートを放ち自分でゴールを決めようとする選手も少なくありません。ですがサパタは状況に応じてより確実な方法で得点につながるプレーを実行できます。
例えばゴール前ではボールをキープしフリーの選手にパスを出したり、守から攻への切り替えの際はサイドバック裏に流れてボールを受けサイドからチャンスを演出します。またバイタルエリアにポジションを取ってパスを受け、そこから味方選手にパスを出してチャンスを作るシーンも見られます。
チームの勝利のために黒子にもなれますが、得点能力も非常に高いプレイヤーです。相手ディフェンダーの背後を狙うランニングからボールを受け、キーパーと1対1の状況を作り冷静に得点を決めます。またバイタルエリアでボール受けそこから反転してシュートを打ったりと個人での打開も見られます。シュートの威力が強く、精度も高いためゴール前でフリーにさせると怖い選手です。
さらに相手ディフェンダーやキーパーのクリアミスなどに対する寄せが速く、ゴールへの嗅覚も優れています。
まとめ
今回はドゥバン・サパタ特集ということで生い立ちやポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
地元のアメリカ・デ・カリでプロキャリアをスタートさせ、その後はアルゼンチンを経由しイタリアに移ったサパタ。イタリアでは4クラブを渡り歩き、2018-19シーズンはアタランタで大ブレイクを果たしました。2019-20シーズンは28~29歳のシーズンということでだいぶ遅咲きの選手ではありますが、セリエAではもちろん、チャンピオンズリーグへの出場が決まっているアタランタでは活躍が期待される選手です。