今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
チェルシー&フランス代表のクル・ズマです。
2018-19シーズンはレンタル先のエバートンで公式戦36試合に出場、2ゴール2アシストをマーク。センターバックのレギュラーとして起用され、安定したパフォーマンスを見せていました。
2019-20シーズンにはチェルシーに戻り、ランパード監督のもとでプレーすることとなります。
今回はそんなクル・ズマの生い立ちやポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
クル・ズマのプロフィール
名前:クル・ハッピー・ズマ
生年月日:1994年10月27日
国籍:フランス&中央アフリカ
チーム:チェルシー(背番号15)
身長:190cm
体重:96kg
利き足:右
ポジション:ディフェンダー
1994年生まれの現在24歳です(2019年8月時点)。生まれはフランスですが、両親が中央アフリカ共和国からの移民ということで中央アフリカの国籍も有しています。
チェルシーでは2019-20シーズンから15番をつけ、直近のフランス代表(UEFA EURO 2020予選)でも15番をつけてプレーしています。
チェルシーの公式サイトでは身長190cm、体重96kgとされていて、大柄なプレイヤーです。
生い立ち&プロキャリア
ズマはフランスのローヌ県にあるリヨンという地域で生まれ育ちます。両親は南アフリカ共和国からの移民でズマが生まれる前にフランスに移住しています。ズマの兄と弟はいずれもサッカーをしていて、兄のライオネルはフランス3部リーグのブール=アン=ブレスペロナスでプレーし、弟はボルトン・ワンダーランズFCの下部組織でプレーしているそうです。
ちなみに2013年にはサンドラ(現在の妻)という女性と結婚し、現在は子供が3人いるパパです。
そのような家庭環境で育ったズマは1998年にフランスで行われたワールドカップでフランス代表が優勝したということもあって幼少期の頃からサッカーを始めます。それから2003年にはヴォル=アン=ヴェランというリヨン郊外のクラブの下部組織に加入し、2009年までの約6年間在籍します。
そして2009年にはリーグ・アン(フランス1部リーグ)のASサンテティエンヌの下部組織への加入が決定。その後アンダーカテゴリーを順調に駆け上がり、2011年にはサンテティエンヌとのプロ契約を交わします。
そのサンテティエンヌでは2011年8月(当時16歳)のクープ・ドゥ・ラ・リーグ(フランスのカップ戦)、FCジロンダン・ボルドー戦でトップチームデビューを果たします。10代ながらもトップチームでコンスタントに出場機会を与えられ、3シーズンにわたり20試合以上で起用されました。
サンテティエンヌでの活躍を受け、2014年1月31日にはイングランド・プレミアリーグのチェルシーFCがズマの獲得を発表(2013-14シーズン終了まではサンテティエンヌにレンタルで在籍)。
チェルシーでは加入初年度からコンスタントに出場機会を与えられ、公式戦26試合に出場、2ゴール1アシストをマークします。翌シーズンにはセンターバックのレギュラーとして起用され、公式戦32試合に出場しています。
ジョゼ・モウリーニョ政権下では重宝されていたズマですが、2016-17シーズンにアントニオ・コンテ監督が就任してからは出場機会が激減します。リーグ戦、カップ戦含め17試合の出場にとどまり、それも途中出場、途中交代する試合が多かったようです。
出場機会の減少を受け、2017年7月にはプレミアリーグに所属するストーク・シティFCへのレンタル加入が決定。
ストーク・シティではセンターバックのレギュラーとして公式戦37試合に出場しています。しかし、チームとしてはプレミアリーグ19位と降格圏内の順位でシーズンを終え、結果としてチームに貢献できぬままストーク・シティを去ることになります。
そして2018年8月にはエバートンFCへのレンタル加入が決定します。
そのエバートンでは公式戦36試合に出場し2ゴール2アシストをマーク。センターバックのレギュラーとしてチームに大きく貢献しました。
2019-20シーズンからはチェルシーに戻り、ランパード監督のもとでプレーすることとなります。レンタル先での経験をもとにランパード監督率いる新生チェルシーでの活躍が期待されます。
ポジション
2018-19シーズンのマルコ・シウバ監督率いるエバートンでは「4-2-3-1」のフォーメーションで戦う試合が多かったようです。
その中でズマは主に左のセンターバックで起用されていました。また右サイドバックを任された試合もあり、在籍したチームによってはボランチで起用されたこともあります。
プレースタイル
・リスク察知
・空中戦
・前線へのロングフィード
それでは以下からズマのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
リスク察知
リスクをいち早く察知し、そこからの対応の速さはズマの強みの1つです。
例えばサイドバック裏を狙われたときの対応や中盤の選手がボールをロストしたときのカバーが速く、チャンスを未然に防ぎます。また相手選手のシュートチャンスではコースを切ってシュートをブロックするシーンも見られます。
守備における判断が速く、寄せの速さやスペースのカバー、シュートブロックなど守備での貢献度が高いプレイヤーです。
空中戦
190cmの身長を活かした空中戦の強さもズマの強みの1つです。
守備時には相手の後方からのロングボールやサイドからのクロスボールを頭ではじき返し、安定した対応を見せます。またセットプレーのときには打点の高いヘディングでゴールを決めれます。
ちなみにWhoscored.com(サッカーデータサイト)によると2018-19シーズン(プレミアリーグ)のズマは1試合平均4.7回の空中戦の内、3.1回の勝利を収めていたようです。
高さがあり、そしてフィジカルも強いため、空中戦や競り合いにはめっぽう強いプレイヤーとなっています。
まとめ
今回はクル・ズマ特集ということで生い立ちやポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
サンテティエンヌでプロキャリアをスタートさせ、2014年(当時20歳)にはチェルシーに完全移籍。その後プレミアリーグの2チームへのレンタル移籍を経て、2019-20シーズンからは新監督に就任したランパード監督のもとでプレーすることとなります。
守備における素早い判断や対応、空中戦や競り合いに強いプレイヤーで新生チェルシーでは活躍が期待されます。