今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
RBライプツィヒ&オーストリア代表のマルセル・ザビッツァーです。
2018-19シーズンはRBライプツィヒで公式戦43試合に出場、5ゴール6アシストをマーク。2019-20シーズンは新たに就任したナーゲルスマン監督のもとで活躍が期待される選手です。
今回はそんなマルセル・ザビッツァーの経歴やポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
ザビッツァーのプロフィール
名前:マルセル・ザビッツァー
生年月日:1994年3月17日
国籍:オーストリア
チーム:RBライプツィヒ(背番号7)
身長:178cm
体重:76kg
利き足:右
ポジション:ミットフィルダー
1994年生まれの現在25歳です(2019年時点)。
背番号はRBライプツィヒでは7番をつけて、直近のオーストリア代表の試合(UEFA EURO 2020予選)では9番をつけてプレーしています。
身長は178cmで体重76kgと欧州では一般的な体型といえます。
経歴
ザビッツァーはオーストリアのグラーツという地域で生まれています。父親はオーストリアの複数のクラブを渡り歩いたハーフリード・ザビッツァーという方でオーストリア代表でもプレーしたことがある元サッカー選手です。
マルセル・ザビッツァーはカーチャ・キューネという女性との間に1人の娘を持つ父親になります。
そんなザビッツァーは2000年(当時6~7歳)にアドミラ・フィラッハというチームでサッカーを始めます。その後グレイザーAK、FKアウストリア・ウィーンと国内クラブの下部組織でプレーし、2009年にFCアドミラ・ヴァッカーの下部組織に加入します。
ちなみに当時(2009年)のアドミラ・ヴォッカーはオーストリア2部リーグに所属していたクラブですが、2011-12シーズンにオーストリア・ブンデスリーガ(1部リーグ)に昇格して以降はずっと1部リーグにいます。
そのアドミラ・ヴォッカーでは下部組織で優秀な成績を収め、2010年9月(当時16歳)には当時2部リーグに所属していたトップチームでデビューを果たします。
それからザビッツァーはコンスタントに出場機会を与えられ、2012-13シーズンにはレギュラーに定着します。
その後10代ながらも印象的な活躍を収め、2013年1月にはSKラピード・ウィーンでへの移籍が決定。
そのラピード・ウィーンでは加入後すぐに出場機会を与えられ、翌シーズン(2013-14)にはレギュラーに定着しています。
そして2014年5月には当時ドイツ・ブンデスリーガ2部に所属していたRBライプツィヒがザビッツァーの将来性を見込んで4年契約での獲得を発表します。
しかし、RBライプツィヒではプレーすることなく、その後すぐにFCレッドブル・ザルツブルクにレンタル加入が決まりました。
FCレッドブル・ザルツブルクでは公式戦51試合に出場、27ゴール21アシストをマーク。多くの得点に関与し、20歳(~21歳)にしてブレイクを果たしました。
それから2015-16シーズンにはドイツ・ブンデスリーガ2部のRBライプツィヒにレンタルバックで戻り、加入後すぐにレギュラー選手として起用されます。
そして2015-16シーズンのライプツィヒはドイツ・ブンデスリーガ2部で2位になり、ザビッツァーは1部リーグ昇格に大きく貢献。
その後、1部リーグに昇格したライプツィヒでは毎シーズン公式戦30試合以上に出場し、チームの中心選手になりました。
ポジション
2018-19シーズンのライプツィヒでは「4-4-2」のフォーメーションで戦う試合が多かったようです。ただ、「4-2-2-2」といったダブルトップ下というように表記しているデータサイトも少なくありません。
そんな中でザビッツァーは右のウイング(右トップ下)で起用されていました。またフォーメーションによってはワントップ下やインサイドハーフで起用されることもあり、中央と右の攻撃的なポジションで起用されるプレイヤーです。
プレースタイル
・チャンスメイク
・キック精度を活かした得点
以下からはザビッツァーのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
チャンスメイク
決定機を演出する前線へのロブパスやスルーパス、クロスなどはザビッツァーの強みとなっています。
中でも右サイドからのクロスはザビッツァーの武器でボックス内の状況を確認して質の高いボールを供給します。余裕があるときはボックス外からゴール前に走り込んでいる選手の動きを把握し、その選手の走り込む位置にピンポイントでクロスを供給するシーンが見られます。
また左サイドから右足で蹴るインスイングのクロスも精度が高く、ボックス内の選手の頭にしっかり合わせてきます。
さらに前線にいる選手へのロブパスやスルーパスで決定機を演出するシーンも見られます。相手ディフェンダーの背後への絶妙なコースにパスが通せるため、自由にさせると危ない選手です。
キック精度を活かした得点
直接フリーキックやボックス外からのミドルシュートもザビッツァーの強みとなります。
RBライプツィヒではフリーキックを任されている選手で敵陣の良い位置でフリーキックを得た場合はゴールを直接狙ってきます。そのフリーキックの精度が高く、ゴール隅のキーパーの届かない位置に得点を決められます。
またミドルシュートに関しても精度の高い強烈なシュートが打てるプレイヤーです。チャンスと見たらやや遠めの位置からもシュートを放ち得点を決めます。
ゴール隅のキーパーが届くか、届かないかといったコースにある程度スピードのあるボールを蹴ってくるため、キーパーも対応が難しいといったところです。
さらに相手ディフェンダーの背後に走り込み、そこからボールを受けて得点を決めるシーンも見られます。パスやクロスを出すだけでなく、ゴール前で自らアクションを起こし、得点に関与できるプレイヤーです。
まとめ
今回はマルセル・ザビッツァー特集ということで経歴やポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
オーストリアのFCアドミラ・ヴォッカーでプロキャリアをスタートさせ、その後は複数の国内クラブを渡り歩き、2015-16シーズンからはRBライプツィヒに在籍。ライプツィヒでは持ち前のキック精度を武器にチームの中心選手になりました。
2019-20シーズンからナーゲルスマン監督が就任したライプツィヒでは中核を担うプレイヤーとして注目が集まります。