今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
レアル・マドリード&フランス代表のフェルランド・メンディです。
2018-19シーズンはオリンピック・リヨンで公式戦44試合に出場、3ゴール3アシストをマーク。2019年6月にはジネディーヌ・ジダン監督率いるレアル・マドリードへの完全移籍が決まり、今後注目の若手選手です。
今回はそんなフェルランド・メンディの経歴やポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
フェルランド・メンディのプロフィール
名前:フェルランド・メンディ
生年月日:1995年6月8日
国籍:フランス&セネガル
チーム:レアル・マドリード(背番号23)
身長:180cm
体重:73kg
利き足:左
ポジション:ディフェンダー
1995年生まれの現在24歳です(2019年時点)。生まれはフランスですが、両親がセネガル人ということでフランスとセネガルの2つの国籍を有します。
オリンピック・リヨンでは22番をつけ、直近のフランス代表(ユーロ予選)とレアル・マドリードでは23番をつけてプレーしています。
身長は180cmで体重73kgと欧州では一般的な体型といえます。
経歴
フェルランド・メンディはフランスのパリ近郊にあるムラン・アン・イヴリーヌという地域で生まれました。セネガル人の両親に育てられていましたが、父親はフェルランド・メンディが11歳の頃に他界しているそうです。
そんなフェルランド・メンディは2002年に『Ecquevilly EFC』というチームでサッカーを始めます。その後、2004年にフランスの強豪クラブ、パリ・サンジェルマンの下部組織に加入し、2012年までの8年間在籍します。
しかし、パリ・サンジェルマン在籍時のフェルランド・メンディは14歳で腰に怪我を負い重度の関節炎になったそうです。医師には「サッカーを続けることはできない」と言われるほどの重傷だったそうで、その後長い間サッカーから遠ざかります。
それからメンディはリハビリを続け、なんと約1年後には復帰を果たしました。
選手生命を脅かすケガから見事復帰を果たしたフェラン・メンディは、その後パリ・サンジェルマンの下部組織を退団し、FCマントワ78を経てル・アーブルACの下部組織に加入します。
ちなみにル・アーブルはここ数シーズンリーグ・ドゥ(フランス2部リーグ)に所属していて、過去にはフランス代表の選手も数名輩出している育成に定評のあるクラブです。メンディは、そのル・アーブルでアンダーカテゴリーの試合やリザーブチームで経験を積み、2015年4月のFCソショー戦でトップチーム(リーグ・ドゥ)デビューを果たします。
翌シーズン(2015-16)にはトップチームでの出場機会が増え始め、2016-17シーズンには公式戦38試合に出場、2ゴール5アシストをマーク。左サイドバックのレギュラーに定着して結果を残します。
ル・アーブルでの活躍を受け、2017年6月にはリーグ・アンの強豪オリンピック・リヨンへの移籍が決定。
リヨンでは加入初年度から左サイドバックで多くの試合に起用され、在籍2シーズン目の2018-19シーズンには公式戦44試合に出場、3ゴール3アシストをマーク。印象的な活躍を見せリヨンの中心選手になりました。
リヨンでの活躍を受け、2019年6月にはスペインの強豪レアル・マドリードへの移籍が決定。
移籍金は4800万ユーロ+500万ユーロのボーナスとされ、この金額からも期待値の高さが伺えます。
ポジション
2018-19シーズンのオリンピック・リヨンでは「4-2-3-1」のフォーメーションで戦う試合が多かったようです。
その中でフェルランド・メンディは主に左サイドバックで起用されていました。また3バックのフォーメーションでは左ウイングバックで起用されることもあり、左の守備的なポジションで起用される選手です。
プレースタイル
・スピードを活かしたドリブル
・左サイドからのチャンスメイク
・水準以上の守備能力
以下からフェルランド・メンディのストロングポイントを1つずつ解説していきます。
スピードを活かしたドリブル
足の速さはフェルランド・メンディの1つの武器です。前方にスペースがあれば大きいタッチのドリブルで敵陣の深い位置まで持ち運びチャンスが作れます。
さらに止まった状態からの初速で相手選手をかわしたり、スピードに乗ったドリブルで相手ディフェンダーの間を切り裂くシーンも見られます。
左サイドの深い位置では素早いドリブルからの切り返しで相手選手をはがし、そこからのパスやクロス、シュートで得点に絡むプレーができる選手です。
左サイドからのチャンスメイク
左サイドからのクロスやパスもフェルランド・メンディの武器です。クロスはボックス内にいる味方選手の位置に合わせ、質の高いボールが供給されます。左サイドからボックス内(もしくはボックス付近)に切り込み、ゴール前にいる選手にパスを通して得点をアシストするシーンも見られます。
また後方から前線の選手へのスルーパス、ロブパスを通す場面も見られ、あらゆる場所からチャンスを作れるプレイヤーです。
さらに逆足(右足)のキック精度も高く、左サイドから内側に切り込んでシュートを打つシーンも見られます。カットインもあるため相手ディフェンダーとしては対応が難しい選手です。
水準以上の守備能力
どちらかといえば攻撃に特化したサイドバックですが、水準以上の守備能力も兼ね備えたプレイヤーです。
相手のパスに対して素早く反応しパスをカットしたり、1対1の状況では裏をとらせない慎重な守備で隙があればボールを突いてロストさせたりするシーンが見られます。
特にスピード勝負を仕掛ける選手に強く、素早い対応で突破させずにボールを奪います。足の速さはドリブル以外に守備でも武器となっています。
まとめ
今回はフェルランド・メンディ特集ということで経歴やポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
ユース時代はフランスの名門パリ・サンジェルマンの下部組織に所属していて将来を嘱望されていた選手ですが、14歳で選手生命を脅かす怪我を負ってしまいます。
しかし、その後奇跡の回復で復帰を果たし、才能を開花させたフェルランド・メンディは2019年6月世界トップの名門レアル・マドリードに加入しました。
守備もできますが攻撃に特化したサイドバックで、レアル・マドリードではマルセロの後釜として今後数シーズンにわたり活躍が期待される選手です。