今回紹介するのはこちらのプレイヤー。
フローニンゲン&日本代表の板倉滉です。
川崎フロンターレユース出身の選手で、2019年1月にイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・シティへの移籍が決定。2020年夏まではレンタルでフローニンゲンでプレーすることとなっており、今後の活躍が期待される選手です。
今回はそんな板倉滉の経歴やポジション、プレースタイルを解説していきます。興味がある方はチェックしてみてください。
板倉滉のプロフィール
名前:板倉滉(いたくら こう)
生年月日:1997年1月27日
出身地:神奈川県横浜市
チーム:FCフローニンゲン(背番号17)
身長:186cm
体重:75kg
利き足:右
ポジション:ディフェンダー
1997年生まれの現在22歳です(2019年時点)。
背番号はフローニンゲンでは17番を、直近の日本代表の試合(2019年9月ワールドカップ予選)では20番をつけています。
身長は186cmで体重は75kgと大柄な体格をしています。
経歴
板倉滉は神奈川県横浜市で生まれています。
神奈川県には横浜F・マリノスや横浜FCなど様々なJクラブがありますが、中でも板倉滉は川崎フロンターレのファンだったそう。
こちらのツイート↓にある写真は、板倉滉が9歳の時のもので隣には中村憲剛選手が写っています。
9年前の麻生グラウンドにて。
選手全員のサインを貰うことに命をかけていました笑
憲剛さんTwitter始めてフォロワー数約3万人❗️❗️
さすがです\(^o^)/ pic.twitter.com/7OHwJnQLBq— 板倉滉 (@kougogo1270) March 6, 2015
当時から川崎フロンターレの試合をよく見に行っていたようで、相当なファンだったことがお分かりいただけると思います。
そんな板倉滉は「小学校の授業でサッカーをやって賞状をもらった」のをきっかけに『高木FC』というチームで本格的にサッカーを始めます。
ちなみに高木FCというチームは兵庫県にあるチームのようで横浜とはだいぶ離れていますが、家庭の事情などいろいろあったのだと思います。
サッカーを始めたきっかけ「小学校の授業でサッカーをやって賞状をもらったから」#板倉滉 #川崎フロンターレ #フローニンゲンhttps://t.co/jLNyMx0poq
— やす (@gakuseiaffili7) September 25, 2019
その後、神奈川県にあるサッカーチームに在籍(さぎぬまSC、あざみ野FC)し、小学4年生の頃には川崎フロンターレU-12への加入が決定。
川崎フロンターレU-12は2006年に立ち上げられた小学4年生から6年生を対象としたチームです。板倉滉は創設当初のメンバーで1期生となります。
川崎フロンターレの下部組織ではU-12→U-13→U-15→U-18とアンダーカテゴリーを順調に駆け上がり、2016年5月(当時19歳)のJリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)ベガルタ仙台戦でトップチームデビューを果たします。
それから2016年8月にはヴァンフォーレ甲府戦でJ1リーグデビューも果たし、2016シーズンは公式戦7試合に出場、1アシストをマーク。翌シーズン(2017)には出場機会が増えたもの、レギュラーには定着できませんでした。
そして2017年12月にはベガルタ仙台への1年間のレンタル加入が決定します。
そのベガルタ仙台では加入初年度ながら公式戦32試合に出場、3ゴールをマーク。センターバックのレギュラーとして多くの試合で起用されています。
ベガルタ仙台での活躍を受け、2019年1月にはイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティへの加入が決定。
この移籍については、まだフル代表にも選出されたことのない選手をなぜ世界トップレベルのチームが獲得したのか?と疑問に思う方もいるかもしれません。
マンチェスター・シティとしてはアジア戦略の1つのツールとして考えているというのが大きいようです。
シティ・フットボール・グループは板倉滉をアジア戦略の1つのツールとして考えているのかもしれない。#板倉滉 #マンチェスター・シティhttps://t.co/HdWaNo4OQe
— やす (@gakuseiaffili7) September 25, 2019
また、イングランドでプレーするための労働許可書を発行してもらうためには以下の基準を満たさなければなりません。
英国労働許可書発行条件
・1~10位(FIFAランキング):過去2年の国際Aマッチ公式戦30%以上出場
・11~20位:過去2年の国際Aマッチ公式戦45%以上出場
・21~30位:過去2年の国際Aマッチ公式戦60%以上出場
・30~50位:過去2年の国際Aマッチ公式戦75%以上出場←日本https://t.co/CMfzFs1g3e— やす (@gakuseiaffili7) September 25, 2019
日本代表の場合、2019年9月時点でのFIFAランキングが31位ですので過去2年の国際Aマッチで公式戦75%以上に出場していなければ労働許可書は発行してもらえないのです。
マンチェスター・シティへの移籍が決定した当時の板倉滉は、フル代表に選出されたことがなかったためレンタルで他のリーグに放出されるというのが既定路線でした。
そのためマンチェスター・シティ加入後すぐにレンタルでエールディビジ(オランダ1部)のFCフローニンゲンへのレンタル加入が決定します。
フローニンゲン加入後はベンチ入りするも出場機会を与えられずといった感じでしたが、2019-20シーズンからは開幕からセンターバックで起用され続けています(2019年9月時点)。
2019-20シーズンはフローニンゲンでの活躍が期待される選手です。
ポジション
2019-20シーズンのフローニンゲンでは「4-2-3-1」のフォーメーションで戦う試合が多いようです。その中で板倉滉は主にセンターバックで起用されています。
また、日本代表ではボランチを任されており、センターバックとボランチの2つのポジションで起用できる選手です。
プレースタイル
続いては板倉滉のプレースタイルについてです。それでは板倉滉の強みを確認していきましょう。
・高さ
・スピードを活かした守備
・ビルドアップ能力の高さ
以下からは板倉滉の強みを1つずつ解説していきます。
高さ
186cmの高さを活かし、攻守にわたる活躍を見せてくれる選手です。
守備では相手選手の後方からのロングボールを前線の選手に収めさせず、競り合いながらボールを前にはじき返します。また、相手のクロスやセットプレーで自陣ボックス内に入ってくるボールも頭ではじき返し、相手にチャンスを与えません。
攻撃面では自チームのセットプレーの際、ボックス内にポジションを取り打点の高いヘディングで得点を上げるシーンが見られます。
下の動画はベガルタ仙台在籍時の板倉滉の得点シーンです。↓
このように高さに加えてジャンプ力もあり、セットプレーや味方からのクロスが供給されるシーンでは相手に脅威を与えます。
スピードを活かした守備
板倉滉は水準以上のスピードがある選手で、自陣のあらゆるスペースをカバーしてくれます。
例えばディフェンスライン裏を狙う相手チームの攻撃に対して、戻りが速く素早い寄せでボールを刈り取ります。自陣の深い位置まで持ち込まれた場合、体を投げ出しながらスライディングを仕掛け足にボールを当てて奪う、もしくは外に出すシーンが見られます。
また、カウンター攻撃では相手のボールホルダーに対する寄せが速く、味方選手が戻ってくるまでの時間を稼ぎます。
ボックス外であればファウル覚悟で止めに行くシーンが見られ、ボックス内まで持ち込まれてしまった場合はシュートコースを消しつつ裏をとられない慎重な守備で対応します。
ビルドアップ能力の高さ
足元のテクニックが優れていて、ボールを前に進めるのを得意とします。
チャンスと見れば後方からでもドリブルで前進し、敵陣までボールを持ち込むシーンが見られます。ドリブルは細かいタッチが特徴的でスペースがあればスピードを上げて持ち上がれる選手です。
ただ、持ち込んだ後のパスを出すタイミングが遅く、相手選手に囲まれボールを奪われることもありますのでそこは弱点です。今後の成長に期待です。
また、長短のパス精度も高く、中盤への縦パスやサイドで幅を取る選手へのロングボールなどで攻撃を展開します。
後方からのパスで攻撃を組み立てられる選手です。
まとめ
今回は板倉滉特集ということで経歴やポジション、プレースタイルを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
子供の頃から川崎フロンターレが好きで、よく試合観戦にも行っていた板倉滉は川崎フロンターレユースに加入し、2016年にはトップチームデビューを果たします。それだけに川崎フロンターレファンからは非常に気に入られているようです。
2018シーズンはベガルタ仙台にレンタル加入し、翌年1月にはイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティへの移籍が決定。マンチェスター・シティはアジア戦略のための獲得したとされていますが、レンタル先のフローニンゲンで優秀な成績を残し、シティでスタメンを取ってほしいところです。